格安で利用できるCTIシステム3選!費用を抑える方法も解説

電話やFAXにPCを連携させるCTIシステム(Computer Telephony Integration)は、電話対応業務の効率化とカスタマーサービスの向上に効果があります。

しかし、成果が実際に上がるまではなかなか予算がかけられないため、なるべく費用をかけず格安のシステムを探している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、格安で利用できるCTIシステムや費用を抑える方法、格安のCTIシステムの課題を紹介します。

CTIシステムの料金タイプは「1席単位」と「1拠点単位」の2種類あります。1拠点タイプでは人数に関わらず料金が固定のため、費用を安く抑えたい企業におすすめです。1拠点タイプのシステムをお探しの方は、ぜひカイクラをご検討ください。

元々はCTIシステムとして生まれたカイクラですが、今ではSMS連絡・通話録音・音声テキスト化など多岐にわたる機能を搭載しています。カイクラの詳細は、以下よりお気軽にご確認ください。

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目次

CTIシステムの費用を抑える方法3つ

CTIシステムの月々の費用を抑えるには、格安のCTIシステムを導入する以外に以下の3つの方法があります。

  1. クラウド型CTIシステムを導入する
  2. 簡易的なCTIシステムや機器の導入を検討する
  3. CTIシステムを自作する

「無料のシステムでは不安……」と思った方におすすめの費用を抑える方法です。それぞれ詳しくみていきましょう。

【方法1】クラウド型CTIシステムを導入する

クラウド型CTIシステムを導入することで費用を抑えられる可能性があります。一般的に、オンプレミス型よりもクラウド型の方が初期費用を抑えられるためです。

クラウド型CTIシステムでかかる費用は以下のとおりです。

  • 初期費用(初期費用0円のサービスもあり)
  • 月額料金

オンプレミス型では、月額料金はかかりませんがサーバーの設置やサーバーメンテナンスの費用が必要になるため、クラウド型よりトータル費用が増えるケースが多くあります。

導入効果がわからず、低予算から始めたい場合にはクラウド型で初期費用を抑えて導入するのもおすすめです。

【方法2】簡易的なCTIシステムや機器の導入を検討する

シンプルなCTIシステムやコールセンター用の機器の導入することも、費用を抑える効果があります。機器を社内に設置して電話機とパソコン、電話線と接続し設定するだけで、簡易的なCTIシステムとして機能するためです。

専用ソフトとヘッドセット付きのパッケージ機能もあり、買い切りで追加費用がかからない点も魅力です。以下のような機能を持った商品もあります。

  • 顧客情報のポップアップ
  • クリックひとつで詳細情報を提示

自社の電話業務に適した製品を選ぶことで、リーズナブルにCTIシステムを導入できます。自社に必要な機能は何なのか検討し、簡易的なもので間に合う場合はそちらを検討してみましょう。

【方法3】CTIシステムを自作する

顧客管理システムを駆使してCTI化(電話連動)できれば、費用の大幅な削減ができます。CTIシステムは開発者によってパッケージ販売されており、利用やメンテナンスに費用がかかるからです。

たとえば、無料の顧客管理システム「Fullfree」は、ExcelやAccessなどで作成された既存データを電話システムに活用し、CTIシステムに連携できます。別途サービスを契約せずにCTIシステムの環境構築ができるため、費用を抑えて導入が可能です。構築には技術的な知識やスキルはいりますが、基本的に月額利用料はかかりません。

ここまで、CTIシステムの費用を抑える方法を紹介しました。一方で格安なCTIシステムも存在します。続いて、格安で利用できるCTIシステムを紹介します。

格安で利用できるCTIシステム3選

CTIシステムの料金相場は、電話の業務規模や形式などによって大きく変わります。ここでは、月額5,000円程度を「格安」の基準として、以下のCTIシステムを紹介します。

  1. IVRy(アイブリー)
  2. ftel(エフテル)
  3. CallConnect (コールコネクト)

それぞれ詳しく紹介します。

1.電話自動応答サービス『IVRy(アイブリー)』

出典:IVRy

「IVRy(アイブリー)」は、電話の自動音声応答(IVR:Interactive Voice Response)が可能な格安のサービスです。 顧客からのインバウンドコール(受信電話)の際に、自動音声で用件を選んでもらって振り分けます。 企業の代表電話やコールセンター、店舗などさまざまなシーンで活用されている自動音声案内を低価格で導入可能です。

IVRyの特徴は、使える機能が充実していることです。その一部をまとめてみました。

  • 担当者へ電話を転送
  • 録音・通話履歴・顧客登録機能
  • 会社の番号で携帯電話へSMSを送信
  • 受電通知(E-mail・Slack・LINE・Chatwork・Teamsに対応)
  • AIによる自動読み上げ

IVRyは全ての機能が月額3,300円で使えますが、電話番号維持代と通話料が別途必要なため、実コストは使用量によって異なります。

目的 種類 初期費用 プラン 月額利用料
インバウンド型 クラウド型 0円 一律 2,980円/月+通話代

2.コールセンターシステム『ftel(エフテル)』

出典:ftel

「ftel」は、1アカウントで100人の通話にも対応できる本格的なコールセンターシステムです。インターネット上で稼働するクラウド型システムのため、別途機器などを用意する必要はありません。パソコンとヘッドセット、インターネット接続があれば始められます。

ftelの特徴は、きめの細かい通話ニーズに対応していることです。主に以下の機能を利用できます。

  • 全通話を録音対応
  • 通話の転送
  • 着信の振り分け(IVR)
  • 会話途中でも自動受付
  • 在宅勤務でも同じ番号で受電

費用は月額利用料のほか、通話料や録音料などの料金が加算されます。また、CRM連携やSMS連動など、機能の拡張には追加費用が必要です。

目的 種類 初期費用 プラン 月額利用料
インバウンド型 クラウド型 0円 一律 5,000円/月(税抜)

3. コールセンターシステム『CallConnect(コールコネクト)』

出典:CallConnect

「CallConnect」は、1人あたり2,400円から始められるCTIシステムです。回線工事や専用機器が不要で、申込から最短5分で利用できる手軽さが魅力です。

電話対応における基本的な機能が整っており、最も低価格のプランでも主に以下の基本機能が利用できます。

  • 通話の転送
  • 通話録音
  • 電話の自動音声応答(IVR)
  • 特定のIPアドレスからの受電を制限

ただし格安プランでは機能が限定されるため、必要に応じてアップグレードする必要があります。 とくに、通話記録や顧客情報を登録して通話中に相手との対応履歴を表示させる機能は、Basic以上のプランが対象です。

 

目的 種類 初期費用 プラン 月額利用料
インバウンド型 クラウド型 0円 Starter 2,400円〜
1ライセンス/月

ここまで、3つの格安CTIシステムを紹介しました。ただし、「安いけど大丈夫かな?」「欲しい機能はある?」と気になった人もいるのではないでしょうか。次の章では、格安CTIシステムの課題を解説します。

無料または格安のCTIシステムの課題4つ

費用をかけずに電話対応を効率化させようとすると、思わぬ問題に直面することがあります。格安のCTIシステムを導入した際によくある課題を以下の順で紹介します。

  1. チームで情報共有がしづらい可能性もある
  2. 最低限の機能のみで、効率化に限界がある
  3. カスタマイズする場合、構築までに時間もコストもかかる
  4. サポート体制に、やや不安が残る

ぜひ参考にしてください。

【課題1】チームで情報共有がしづらい可能性もある

格安のCTIシステムでは、チームや社内のコミュニケーションが二の次になる場合があります。「連絡ツールと連携ができない」「ツールとの連携はオプション対応」の場合があるためです。

たとえば、CTIシステムにSlackなどの外部のコミュニケーションツールを連携すると、チーム内での情報共有が自動化できます。電話を受信した際に履歴が自動で投稿されるため社員が連絡しなくても情報共有がしやすく、伝達漏れも予防できます。 ところが、この連携機能が標準装備されたシステムは低価格ではないことが多く、格安システムではその効果を実感できません。

連絡ツールと連携できない場合、他の手段で情報共有する必要があることを覚えておきましょう。

【課題2】最低限の機能のみで、効率化に限界がある

格安のCTIシステムは、基本的な通話機能のみで業務の効率化がしにくいこともあります。 小規模オフィスでは最低限の機能で対応できても、以下の場合には業務の効率化が難しいです。

  • 電話の件数が多いコールセンター
  • 福祉や医療関連の電話相談センター
  • 店舗や施設の予約センター
  • 営業やカスタマーサービス

とくに福祉・医療関連では細かく個別対応が求められます。相談内容や経過記録をみながら対応できるようにするためには、顧客管理システムとの連携が必要です。

格安のCTIシステムを利用しながら、追加料金で機能の拡張を行ううちにコストが割高になる場合もあります。CTIシステムを導入する前に目的と必要な機能を見極めてから、慎重に選択するようにしましょう。

【課題3】カスタマイズする場合、構築までに時間もコストもかかる

顧客管理システムにCTI機能を自らカスタマイズする場合、費用を削減できますが構築にはコストも時間もかかります。システム構築には計画と設計が必要だからです。

また、カスタマイズできるのは「プログラムを自作できる方」に限られます。プログラミングがわからない場合、CTIシステムの構築そのものを専門家に任せなければなりません。

その結果、想定以上に費用がかかり、最初から有料のCTIシステムを導入した方が価格を抑えられるケースもあります。 自作をすれば格安でCTIシステムを構築できますが、自作費用がどのくらいかかるか把握しておくようにしましょう。

【課題4】サポート体制に、やや不安が残る

格安のCTIシステムの場合、導入時や運用中のサポート体制が充分ではない場合があります。 月額利用料を抑えているため、サポートは必要最低限の場合もあるからです。

システムの運用に満足できず、コストパフォーマンスが下がってしまっては効果が薄れてしまいます。 低価格のサービスを選ぶ際には、安心できるサポート体制があるか確認するようにしましょう。とくにオペレーターが多いコールセンターの場合、システムの使用方法に関する教育サポートの有無も大事なポイントです。

なお、CTIの機能が備わっているカイクラは、導入時にオンライン講座などのサポートを実施しています。さまざまなツールと連携し、電話業務や社内コミュニケーションの効率化が可能です。カイクラのよくあるご質問でも、導入時に関する質問にも応えていますので、ぜひ参考にしてください。

CTIシステム導入時に押さえておきたい費用以外のポイント

CTIシステムを導入する際には、費用以外にも押さえておきたいポイントがあります。たしかに格安のCTIを導入すれば、費用を抑えて運用できますが、望む効果が得られないこともあるからです。

たとえば、CTIシステムの料金を払っても、サポートを受け、しっかり業務効率化できれば、残業代や人件費削減などにつながり、結果的にコスト削減効果が大きくなる可能性もあります。

そのため、CTIシステムを導入する際は、下記のポイントもチェックしておくことがおすすめです。

豊富な機能とカスタマイズ性
  • 多機能であり、ビジネスの特定のニーズにあわせたカスタマイズが可能
  • 高度な分析機能や他システムとの連携が容易
高い信頼性と安定性
  • インフラを持ち、高い稼働率と信頼性を提供
  • システム障害やダウンタイムのリスクが最小限
強固なセキュリティ対策
  • データの暗号化や詳細なアクセス管理など、セキュリティ対策が充実
充実したカスタマーサポートとトレーニング
  • 導入から運用までをサポート
  • セミナーや講習会が提供され、従業員のスキル向上につながる
ビジネスの成長に対応する拡張性
  • 企業の成長に伴い、システムを拡張することが可能

次の章では、機能性を重視した「カイクラ」を紹介します。

機能性を重視するなら「カイクラ」がおすすめ!

機能性を重視してCTIシステムを選ぶ方には、カイクラがおすすめです。CTIシステムとして生まれたカイクラですが、今ではSMS連絡・通話録音・音声テキスト化など多岐にわたる機能を搭載しています。

おすすめポイントを以下の5つに分けて紹介します。

  1. クラウド型だからリーズナブルに導入できる
  2. クラウド型でもセキュリティ対策されている
  3. 他ツールや既存システムと連携できる
  4. 自動録音機能など、多くの機能が備わっている
  5. サポート体制が充実している

それぞれ詳しく紹介します。

【おすすめポイント1】クラウド型だからリーズナブルに導入できる

カイクラはクラウド型のコミュニケーションプラットフォームです。そのため、オンプレミス型のように自社にサーバーを設置してメンテナンスする手間はありません。

カイクラは、リーズナブルな価格で導入できます。

とくに1席単位の料金設定ではなく、1拠点単位で利用できる点が魅力です。従業員の数が増えたとしても、拠点が増えなければ料金は変わりません。

以下の記事では、CTIシステムを導入するメリットを、オペレーターと管理者の視点から解説しています。

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【おすすめポイント2】クラウド型でもセキュリティ対策されている

クラウド型のCTIで不安なのがセキュリティではないでしょうか。自社のネットワークで完結できるオンプレミス型と比べると、クラウド型のシステムではセキュリティ対策がされているかどうかの確認が欠かせません。

カイクラでは、通話録音をクラウドで保存するときに暗号化するため情報漏えいする心配がありません。ほかにも、IPアドレス制限をかけられ、社外からアクセスできないよう設定することも可能です。

加えて、機器の本体にデータが残らないような仕組みになっているため、データ流出の心配も無用です。

【おすすめポイント3】他ツールや既存システムと連携できる


課題1と2でもお伝えしたように、既存ツールと連携できないと下記の弊害が発生する恐れもあります。

  • チーム内での情報共有を自動で行えず、伝達漏れが起こる
  • CRMと連携できず、顧客ごとに適切な対応しにくくなる
  • 他ツールとの連携にお金がかかり、想定よりもコストが高くなる

カイクラなら、さまざまなCRM・SFA・名刺管理システムとの連携ができるため、顧客データを効率よく管理できます。データ連携の詳細について、不明点あればお気軽にご相談ください。

【おすすめポイント4】自動録音機能など、多くの機能が備わっている

カイクラには、電話対応業務を効率化するための便利機能が多く備わっています。主な機能を紹介します。

機能 メリット
通話の「自動録音」
  • 聞き取れなくても後で聞き直しできる
  • 言った言わないのトラブルに有効
通話内容の「自動文字起こし」
  • 録音を聞かなくても内容を把握できる
  • 内容把握の時間短縮が可能
着信時の顧客情報の自動表示
  • 誰からの電話かわかるので安心して電話に出られる
  • 相手の名前を呼びながらの対応ができる
社内共有できる「顧客対応メモ」
  • 担当者以外は電話に出ても対応履歴がわかるから対応可能
着信への折り返し漏れを防ぐ「折り返しフラグ」
  • 折り返し漏れによるクレームを防げる

たとえば通話を自動録音すれば、顧客とのやり取りを詳細に把握できたり、クレームの予防ができたりと活用できます。また録音した内容は自動で文字起こしされるため、チェックしたい箇所だけピンポイントで探しやすいのも便利です。

カイクラ上でメモしたことは社内で共有できますし、折り返し電話ができていない場合は画面一覧で確認できるため対応漏れを防ぎやすいです。さらに着信のあった顧客情報を画面上に表示できるため、担当者以外でも適切な対応を行いやすい仕組みとなっています。

ここで紹介した機能は一部です。詳細が気になった方は下記をご確認ください。

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【おすすめポイント5】サポート体制が充実している

カイクラでは、初期設定から運用フォローまでカスタマーサクセスが手厚くサポートします。

また、そのほかにも勉強会の開催やLINEでの質疑応答、電話サポートもあります。

まとめ:長期目線でCTIシステムの導入を検討することが重要

格安のCTIシステムには、価格を抑えながら電話対応を効率化できるメリットがあります。

  • 月額利用料が安く、初期費用が無料の場合もある
  • 申込から即日利用できるシステムもある
  • 基本的な自動音声対応(IVR)が使える

一方で、以下の課題もあります。

  • 基本的な機能のみで拡張性が低い
  • 社内で情報共有がしにくい
  • 格安な分サポート体制に不安

結果的に「最初から有料のCTIシステムを検討していた方が、早く費用を抑えて導入できた」などの結果になる可能性もあるため、有料のCTIシステムも含めて検討することをおすすめします。

コミュニケーションプラットフォームの「カイクラ」には、下記の特徴があります。

  • 有料のCTIシステムのなかでも比較的リーズナブルな価格で購入できる
  • 既存ツールとの連携を行いやすい
  • 電話の自動録音など、電話対応業務を効率化する機能が豊富

カイクラの詳細を知りたい方は、以下からお気軽にご確認ください。

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この記事を書いた人

カイクラ編集部です。カイクラ.magは、株式会社シンカが運営するオウンドメディアです。 「音声を記録し、会話を企業価値に」をモットーに、「会話」に関する様々なテクノロジーや最新情報、企業の業務効率化や社内コミュニケーションの活性化事例など、すべての企業にとってお役に立てる情報を幅広く発信します。

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