「CTIシステムを導入すると、どのようなメリット・デメリットがあるのだろうか?」
CTIシステムの導入を検討している方のなかには、このようなお悩みを持つ方も多いと思います。
導入するにあたって、メリット・デメリットを把握しておかないと、会社の規模や運用方法によっては、「思っていた運用ができない」「必要な機能がない」となりかねません。
そこでこの記事では、CTIシステムのメリットを、管理者と社員の2つ視点で具体的に紹介します。CTIシステムのデメリットやおすすめのサービス、導入事例もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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CTIとは?CTIシステムにできることやPBXの違い

CTIとは電話とコンピューターを統合する技術(Computer Telephony Integration)のことです。電話とコンピューターを連携させるサービスを、CTIシステムと呼びます。
昨今は、顧客管理システム(CRM)との連携機能に長けたCTIシステムが多く、電話記録から取引の進捗情報まで管理できる一元的なサービスが増えています。
コンピューター上で顧客のデータベースと電話番号を連携させることで、通話内容や受・架電の状況、対応した社員の通話履歴などを体系的に管理し、電話業務の効率化が可能です。
- CTIシステムには、具体的に次の機能が備わっています。
- 受電と同時に顧客情報や通話履歴を画面に表示させる
- 通話内容を録音する
- 受電が一カ所に偏らないよう自動で振り分ける
CTIと似たシステムにPBX(Private Branch Exchange)がありますが、この2つは根本的に異なります。CTIは、コンピューターと電話を連携させますが、PBXは電話の交換機を示すもので、電話の転送や保留、受電制御など、社内の通話を管理する仕組みのことです。
CTIシステムのことをより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご一読ください。

CTIシステムには多くのメリットがありますが、導入前に知っておきたいデメリットもあります。ここから、導入時に押さえておくべき代表的なデメリットを、3つにわけて紹介します。
CTIシステムの導入で留意すべきデメリット3つ

CTIシステムを導入する前に把握すべきデメリットは、以下の3つです。
| デメリット | 対策・選び方 |
| 導入にコストがかかる | オンプレミス型ではなくクラウド型 |
| システムによっては慣れるまで時間がかかる | サポートが充実しているシステム |
| セキュリティへの配慮が必要 | セキュリティ対策が充実しているシステム |
とくに、コスト面や運用開始までの慣れ、そしてセキュリティや通信環境といったポイントは、企業規模に関わらず事前に検討しておきたい重要な部分です。
それでは一つずつ紹介します。
1.導入にコストがかかる
CTIシステムを導入する場合、初期費用や維持費用などがかかります。そのため、予算にあったシステムを検討することが大切です。
CTIシステムにはオンプレミス型とクラウド型のサービスがありますが、一般的に費用を抑えやすいのは、クラウド型のCTIシステムです。
オンプレミス型は、自社に設置したサーバーにCTIシステムの実行環境を構築する方法です。サーバーが自社にあることから、細かいカスタマイズがしやすい分、サーバーの設置や環境構築などで費用が高額となる傾向にあります。
一方クラウド型は、CTIシステムを提供する企業のクラウド環境に構築されたシステムを利用します。そのため、初期費用を抑えて導入が可能です。カスタマイズ性はそこまで高くありませんが、コストを抑えて導入しやすい特徴があります。
なるべく費用を抑えてCTIシステムを導入したい場合は、導入のハードルが低いクラウド型を選ぶことをおすすめします。
費用の相場感やおすすめのシステムを知りたい方は、以下もご覧ください。

2.システムによっては慣れるまで時間がかかる
新しいシステムを導入する際は、社員が操作に慣れるまで時間がかかる点を考慮しなければなりません。
これまで顧客情報を紙で管理したり、電話内容のメモを手書きで取って伝えていたりと、アナログで対応していた場合は、CTIシステムに慣れるまで時間がかかることもあります。社員が使いこなせるようになるまでは、説明会を開いたりマニュアルを作成したりなどの工夫をしましょう。
CTIシステムは、一般的に操作しやすいように設計されていますが、自社で運用しやすいかどうかは実際に使ってみないとわかりません。問い合わせしてデモンストレーションをおこなってもらったり、導入時にサポートをどのぐらいしてもらえるか確認したり、導入で困らないように準備すると良いでしょう。
3.セキュリティへの配慮が必要
CTIは顧客の氏名や電話番号、過去の対応履歴など、重要な個人情報を扱うシステムです。個人情報の漏えいは企業の信頼を落とすことにつながるため、情報漏えい対策や不正アクセス防止などのセキュリティ対策をしているシステムの選定が欠かせません。
例えば「カイクラ」のようなシステムであれば、実績ある大手データセンターを採用しており、通信もすべて暗号化されています。社外からのアクセス制限なども設定できるため、安全性の高い環境でデータを管理可能です。
デメリットといえるセキュリティリスクも、強固なセキュリティ基盤を持つサービスを選ぶことで、自社でサーバーを管理するよりも安全に運用できるケースが多くなっています。
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【管理者視点】マネジメントを効率化!CTIのメリット5つ

電話業務を管理する立場でみたCTIシステムの導入メリットは5つあります。
| メリット | 内容 |
| 1.業務効率化により費用削減につながる | 電話業務のムダを減らし、人的コストや運用コストを最適化できる |
| 2.在宅勤務に対応できる | 場所を問わず同じ環境で電話業務をおこなえるため、リモート体制を構築しやすい |
| 3.電話対応中の社員サポートがしやすい | 通話モニタリングやウィスパリング機能で現場をリアルタイム支援できる |
| 4.社員の稼働状況を把握できる | 通話数や所要時間などの社員の稼働状況を可視化し評価などのモチベーションアップに役立つ |
| 5.顧客対応の品質と顧客満足度を向上できる | 応対品質の均一化や改善が進み、顧客へのサービス品質が向上する |
以下よりひとつずつ詳しくみていきましょう。
1.業務効率化により費用削減につながる
CTIシステムを導入する1つ目のメリットは、電話業務を効率化し、結果的に費用の削減が期待できることです。
たとえばCTIでは入電とともに顧客情報が表示されるため、社員が顧客情報を検索することなく確認できます。顧客に氏名などを尋ねる必要がなく、スムーズな対応が可能です。
PBX機能があるCTIの場合、自動音声と自動振り分けによって担当者・担当部署が受電できるようになり、限られた人数でも電話業務を回せるようになります。
こうして社員の業務効率が上がれば、1人あたりが対応できる電話の件数が増えるため、無理なく人員の削減が可能です。その結果、電話対応のキャパシティーオーバーを防ぎつつ、人件費を抑えられます。
2.在宅勤務に対応できる
2つ目のメリットは、在宅勤務に対応できることです。
クラウド型のCTIシステムの場合、インターネット上のサーバーに顧客情報を保管するため、ネット環境さえあればどこにいてもアクセスできます。そのため、社外からでも「顧客へ電話をかけ直す」「サーバーにある顧客情報を確認する」などが可能です。
これは、職場以外の場所から電話対応ができるようになることを意味しており、社員に柔軟な働き方を提案できます。
3.電話対応中の社員サポートがしやすい
電話対応に携わる社員のサポートがしやすくなることも大きなメリットです。
CTIシステムには、管理者やスーパーバイザー(SV)が受電した通話をオペレーターと同時に聞ける機能を搭載しているケースがあります。この機能を使うことで、オペレーターでは対応が難しい場合、管理者やSVへスムーズに引き継いでサポートできます。
また「ウィスパリング機能」があれば、通話中のオペレーターに直接音声でアドバイスを伝えることも可能です。
まだ練度の低い新人オペレーターでも、「困ったときはマネージャーがアドバイスをくれる」とわかっていれば、不安なく落ち着いて対応ができるでしょう。もちろん、管理者のアドバイスは顧客に聞こえないので安心です。
4.社員の稼働状況を把握できる
4つ目のメリットは、電話業務をコンピューターで管理できるため、社員の稼働状況を簡単に把握できることです。具体的には、社員が対応した電話の件数や所要時間などを可視化できます。
人材の稼働状況が把握できれば、効果測定や客観的な評価も可能です。正当な評価を受けることで、人材のモチベーションにつながり、業務効率の向上にもなります。
5.顧客対応の品質と顧客満足度を向上できる
最後のメリットは、顧客対応の品質と顧客満足度の向上を期待できることです。
CTIシステムは、社員の通話履歴や録音データ、電話対応の記録から顧客別にデータを収集できます。これらのデータを分析することで、顧客対応の品質改善につなげられ、顧客満足度の向上に貢献します。
ここまで管理者視点のメリットを5つみてきましたが、現場の社員にとってもCTIシステムがもたらす効果は多いです。続いて、社員視点にたったCTIシステムのメリットをみてみましょう。
【社員視点】ストレスなくスムーズに!CTIのメリット5つ

実際に電話対応をおこなう社員視点でもCTIシステムの導入メリットは5つあります。
| メリット | 内容 |
| 1.ポップアップ表示やCRM連携で情報を簡単に確認できる | 受電と同時に顧客情報が表示され、案内がスムーズになる |
| 2.電話制御機能により業務負荷を分散できる | 受電振り分けをおこなうことで負担の偏りを解消し、生産性の低下を防ぐ |
| 3.自動音声機能で無理なく対応できる | 自動音声が一次対応を担い、振り分けするため、担当者へ電話がつながるまでの待ち時間を減らす |
| 4.通話履歴・録音機能でミスやトラブルを防止できる | 電話の内容を複数の社員と共有することが可能。伝達ミスなどのトラブルを防げる |
| 5.柔軟な働き方ができる | 在宅や時短勤務でも同じように業務が可能になり負担が軽減する |
以下よりひとつずつ詳しくみていきましょう。
1.ポップアップ表示やCRM連携で情報を簡単に確認できる
1つ目のメリットは、入電と同時に顧客情報がポップアップ表示されるため、社員が受電前に情報を確認できることです。
たとえば「カイクラ」の場合は、以下のように顧客情報を確認できます。
顧客情報や社内の担当者名を口頭で繰り返し尋ねるやりとりが不要になるため、スムーズに取り次げます。
また、カイクラの場合は、対応履歴や用件の進捗確認も一元管理できるので、担当者以外の人でも取引内容を把握でき「本日の打ち合わせの件でございますか?」などスムーズに話を進めることができます。
受電と同時に電話の相手がわかるので、第一声から「○○様、いつもありがとうございます」と迷わず挨拶ができるため、顧客満足度を向上させた事例もあります。顧客管理システムも押さえておきたい方は、こちらの記事もあわせてご参照ください。

2.電話制御機能により社員の業務負荷を分散できる
2つ目のメリットは、CTIシステムには、複数の人材に均等に電話を振りわけることができる電話制御機能があることです。そのため、特定の人材に負荷が集中することを防げます。
とくにコールセンターなどの電話が多い職場では、特定の人材に負荷が集中してしまうことも多いです。その結果ストレスがたまり、生産性の低下や離職につながってしまうこともあります。
CTIシステムによっては以下の設定ができる場合もあります。
- 手が空いている社員に受電を振り分ける
- 新人よりもベテラン社員に優先的に受電を回す
- クレーム対応を特定の部署に振り分ける
3.自動音声機能で無理なく対応できる
3つ目のメリットは、CTIシステムでは、営業時間外や回線が混雑しているときに自動音声のガイダンスを流して電話を振り分けられることです。
顧客から電話で問い合わせがあったとき、電話が込み合っていてつながらないケースもあります。このとき、顧客がもう一度かけ直してくれるとは限りません。
自動音声で対応できれば、適切な部門に電話をつなげられたり、電話ではなくチャットでの相談に促したりもできます。営業時間外や混雑時でも問い合わせに対応できれば、電話がつながらないなどの顧客の不満を和らげ、クレームを防ぐことも可能です。
また、人の手で電話を取り次ぐことが減るので、業務効率の向上にもつながります。
4.通話履歴・録音機能でミスやトラブルを防止できる
4つ目のメリットは、CTIシステムを活用すれば、社員のミスやトラブルの防止にもつながることです。
通話を記録・録音する機能を活用することで、電話の内容を複数の社員で漏れなく共有できます。録音できないと、事実とは違う解釈をして共有したり、伝えるべき内容が漏れてしまったりするケースもあるでしょう。
録音機能がある場合、電話に対応した社員以外も電話の内容をそのまま聞けるため、間違った形で共有するミスが発生しません。
その結果、たとえば電話対応で不適切なやりとりや誤った伝え方をした際、トラブルに発展する前に上司や管理者が通話記録から状況把握をおこない、適切な対処を施せます。また万が一トラブルに発展しても、録音データをもとに事実関係を把握し、責任者の判断で対応しやすくなるため、大きな問題になる前に収められます。
5.柔軟な働き方ができる
5つ目のメリットは、社員に柔軟な働き方が提供できることです。
たとえば、フルタイム勤務以外にも時短勤務やテレワーク、出社日と在宅勤務日を設けて勤務してもらうことで、社員の都合にあった働き方ができます。結果として、ライフスタイルにあわせた柔軟な働き方ができるため、家庭の事情などで離職する社員を減らすことができるでしょう。
以上、社員視点のCTIシステムのメリットをみてきました。コンピューターと電話を連携することで、顧客情報や電話対応で必要な情報の引き出しがスムーズになり、アナログでおこなっていた確認作業を減らすことで社員の業務負担を削減できます。
さらに、遠隔でも電話対応ができるようになれば、働きやすい環境を提案できるため社員にとって大きなメリットとなります。
「CTIシステムを導入することで具体的にどのような効果があるのか」が気になる方は、下記のページでまとめていますのでぜひご覧ください。
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CTIのメリットを活かせる!おすすめのシステム5選

ここからは、おすすめのCTIシステムを5つ紹介します。
- コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」
- コールセンターシステム「MiiTel」
- クラウドCTIサービス「TIS CTI Cloud」
- 次世代クラウド型CTI「CT-e1/SaaS」
- クラウド型コールシステム「BIZTEL コールセンター」
1.コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」
「カイクラ」は顧客管理、通話自動録音、受発信履歴などの機能に加え、音声の自動テキスト化やSMS送信などもできるクラウド型の多機能ツールです。
もともとは CTI システムとして誕生しましたが、現在は多様なチャネル(電話、メール、Web会議、LINEなど)を統合管理できる 「次世代型コミュニケーションプラットフォーム」 として、コールセンターだけではなく、日々電話対応が多い企業でも幅広く支持されています。
たとえば受電時には、パソコンはもちろんスマートフォンにも顧客情報が表示されます。お名前だけでなく、過去の対応履歴や通話メモも一緒に確認できるため、担当者が不在でもスムーズなやりとりを実現します。
カイクラは、通話内容のすべてを自動録音できるほか、AIによる文字起こしも可能です。文字起こしがあれば聞き取りにくい音声でも文字で確認できるため、伝達ミスの防止につながります。
さらに、録音データを自動で要約する機能も無償で提供されており、重要ポイントを瞬時に確認できます。2025年10月からはAIによる「会話品質判定」 が追加され、通話対応の質を客観的に評価・見える化することも可能になりました。
カイクラは、導入も1拠点(店舗)あたりの料金で契約できるため、人数の変動に関係なく利用できます。詳細は、以下からご確認ください。
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| システム名 | カイクラ |
|---|---|
| 特徴 |
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| 料金 |
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2.コールセンターシステム「MiiTel」

出典:MiiTel
MiiTelは、IP電話と録音、文字起こし、音声解析が1つになったCTIツールです。
営業用途のほか、コールセンターにも対応したサービスがあります。
AIの音声解析でトップ営業の話し方を分析して可視化して社員の教育に利用し、応対品質の向上に努められるのも特徴のひとつです。AIに自由に質問できる機能や生成AIによる議事録作成が追加されました。
| システム名 | MiiTel |
|---|---|
| 特徴 |
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| 料金 |
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3.クラウドCTIサービス「TIS CTI Cloud」
TIS CTI Cloudは、受電の適切な分配や、自動音声応答、通話録音などの機能が備わったクラウド型のCTIサービスです。すでにオフィスにある電話設備とつなげることもできるので、新しく設備をそろえなくても導入できます。
小規模なヘルプデスクから大規模なコールセンターまで広範囲に適用可能で、規模に応じたスモールスタートで費用をおさえた導入が可能です。
| システム名 | TIS CTI Cloud |
|---|---|
| 特徴 | スモールスタートで導入可能なクラウドCTI |
| 料金 |
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4.次世代クラウド型CTI「CT-e1/SaaS」

出典:CT-e1/SaaS
CT-e1/SaaSは、コールセンター向けに設計されたクラウド型CTIシステムで、受電振りわけや通話録音、リアルタイムの状況管理など、必要な機能がひととおりそろっています。
操作もシンプルなため、専門知識がない担当者でも扱いやすい点が特徴です。クラウド提供のシステムなので、サーバーの準備やインフラ構築などの手間は不要で、導入後すぐに運用を開始できます。
| システム名 | CT-e1/SaaS |
|---|---|
| 特徴 | カスタマイズの自由度が高いCTI |
| 料金 |
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5.クラウド型コールシステム「BIZTEL コールセンター」
BIZTEL コールセンターは、国内でも導入企業が多いクラウド型CTIとして知られており、その扱いやすさと手厚いサポート体制が初心者からとくに高く評価されています。
通話録音やレポート機能など、コールセンターに欠かせない基本機能がそろっているため、初めてでも運用イメージをつかみやすい点が魅力です。クラウド型のため導入準備に時間がかからず、最短1週間ほどで利用を開始できるスピード感も大きなメリットです。
| システム名 | BIZTEL コールセンター |
|---|---|
| 特徴 | 国内シェア上位のCTI |
| 料金 |
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ここまで5つのクラウド型CTIサービスを紹介しましたが、他にも特色のあるシステムが多数あります。自社のニーズに応じて、より詳しい機能や費用などを比較してみたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

自社で使える?CTIシステムが向いている企業とは?

CTIは、電話対応の効率化や顧客満足度向上を目指す多くの企業で活用されています。とくに、以下の企業ではCTI導入によって業務効率を大きく高めることができます。
- 電話問い合わせが多く、応対品質を均一化したい企業
- 顧客情報を瞬時に確認し、スムーズに案内したい営業・サポート部門
- 顧客管理(CRM)との連携で、履歴の自動記録や引き継ぎを効率化したい組織
- 在宅勤務を導入していたり、複数拠点で電話業務をおこなう企業
- 応対時間短縮やミス削減で業務効率を上げたい企業
もし一つでも当てはまるなら、CTIの導入が日々の業務の「困った」を解消する大きな助けになるはずです。 導入後に「もっとこうすればよかった」と後悔しないためにも、システム選びはとても大切です。
以下の記事では、CTIを選ぶ際に押さえたいポイントを詳しく解説しています。導入を検討している方や、現場の課題を改善したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ここまでおすすめのCTIシステムをみてきましたが、サービスによって利用できる機能は少しずつ変わることがわかりました。
効果的なシステム導入を果たすには、自社の課題解決につながる機能を有効活用しなければなりません。そこで次に、CTIを取り入れて課題解決を果たした企業事例を参考として紹介します。
CTI導入で業務効率向上&負担軽減の成功事例5つ

本章では、CTI機能が豊富なカイクラを導入し、成功した5つの例を紹介します。
- トヨタカローラ高崎株式会社様
- アルプス住宅サービス株式会社様
- 株式会社ツカサ様
- 弁護士法人 兼六法律事務所様
- 株式会社ケア・フレンズ様
導入前の課題と導入後の成果にふれていますので、参考にしてみてください。
【自動車販売業】膨大な電話対応件数をカイクラにより効率化・さらに顧客対応品質の向上も実現

トヨタカローラ高崎株式会社様は、自動車販売や点検サービスなどを提供している企業です。顧客との膨大な電話対応に課題をお持ちでした。
とくに自動車の点検サービスには、同社が本社を含む全店舗の電話を引き受けている拠点であり、電話が集中すると出られないこともありました。
しかし、カイクラの導入後は、電話業務の効率化を実感されています。電話中に顧客情報がシステムに表示されるため、確認の負担を軽減できたからです。電話の記録からは対応した担当者名も把握できるため、電話の取り次ぎややりとり管理もスムーズになりました。
ほかにも「顧客に不信感を持たれずに連絡できるようになった」などの収穫もあります。担当者がツールを介して外出先や在宅でも「会社の番号」で架電が可能で、顧客にとって馴染みのある番号から迅速な連絡ができるようになりました。
【不動産業】ひっ迫する電話問い合わせ業務を効率化・受電対応をする社員の心理的安全性も向上

アルプス住宅サービス株式会社様は、不動産の賃貸に関わる管理と仲介、販売まで幅広い事業を展開している企業です。代表番号への入電数は1日に150件、多いときには300件にも及び、社員の業務をひっ迫していました。
受電後、担当者に取り次ぐだけでも数十件あるとすると、時間的なロスとなり、その分本来すべき業務が滞ってしまうことが課題でした。
カイクラを導入後は、電話の取り次ぎを各段に効率化しています。まず、入電があるとパソコンの画面に顧客情報がポップアップ表示されるため、最初から意識して担当者が電話に出ることが可能です。
このことは、知らない相手からの電話対応を怖がる社員やクレーム対応に頭を悩ませる社員にとって、心的な負担を軽減することにつながっています。
録音機能で通話内容を残せることも大きなメリットとなっています。たとえば、顧客から問い合わせやクレームがあった際に、録音データがあれば客観的に状況を把握できるため、問題解決に尽くせるようになりました。
【卸売業】煩雑な受注業務をカイクラによりスマート化・さらに分析機能を活用し社内人員体制の最適化も実現

株式会社ツカサ様は、2021年に設立50周年を迎えた、インテリア資材の総合卸売業界で売上日本一を誇る企業です。
同社では、最短3〜4時間以内に資材を届ける独自のクイックデリバリーシステムを採用したことにより、1日300件を超える電話対応が発生していました。従来のExcel管理では顧客情報の検索に時間がかかり、現場の大きな負担となっていたといいます。
現場の負担軽減の目的でカイクラを導入したことで、受電と同時に顧客情報がPC画面に自動表示され、検索作業が不要になりました。受注業務の大幅な時間短縮につながり、担当者の負担の軽減も実現しています。
『カイクラ』のおかげで、受注業務がかなり時間短縮できました。以前は電話の相手が誰なのかを調べるところからスタートしていたので、そこが省略できるのはかなり大きなメリットです。私の仕事はずっと時間に追われていて、お客様が増えると電話の量も増えていくので、今後も色々なことを時間短縮していき、業務の効率化を進めていきたいです(谷口氏)
さらにCTIの分析機能で受電状況や顧客傾向を見える化し、そのデータを最適な人員配置や優良顧客へのアプローチに活用することで、他社との差別化を図っています。
参考:株式会社ツカサ様
4.【弁護士法人】受電時の心理的負担を軽減・さらに受電時に顧客の特性や重要度に応じたスムーズな対応が可能に

法律事務所には、依頼者をはじめ、相手方弁護士、裁判所、家族など多様な関係者から問い合わせが寄せられ、その内容も複雑です。
1日100件を超える電話や複雑な案件への対応で、スタッフの負担が大きな課題でした。特に「誰からかわからない」状態での受電は、想像以上のストレスだったといいます。
カイクラ導入後は、着信時に相手の情報が画面に表示されるため、安心して電話に出られるようになりました。
『カイクラ』を初めて知ったときは、便利だなと思いました。前の職で、当番のような形で電話の受付をするときがありました。そのときに心理的障害を感じたことがあって。今はポップアップ機能で相手先がすぐ見えるので、すごく気が楽だなと思います。なので、単純に登録している方の名前が出るだけでも、電話を取るときの心のハードルがかなり低くなっています。本当にありがたいですよね。あとは、担当者がまず取ってくれるようになるので、取り次ぎをしなくていいぶん、二度手間が減っています(佐野氏)
注意が必要な方や顧問先も事前にわかるので、担当者へのスムーズな取り次ぎや、丁寧なご挨拶が可能になりました。
履歴をコピペするだけで弁護士への報告が完了するなど、事務作業も効率化でき心に余裕が生まれたことで、お客様との信頼関係もより深まっています。
【在宅介護事業】緊急の電話内容もリアルタイムで共有可能・利用者や家族の心理ケアにも有効

関係者の多い在宅介護の現場では、利用者が増えるにつれ「誰が電話に出ても、顔と名前が一致する」対応を維持するのが難しく、スタッフ外出時の連携も課題でした。
カイクラ導入後は、受電時にご家族や病院の情報も紐づいて表示されるため、経験の浅いスタッフでも「○○様ですね」と落ち着いて対応できるようになったとのことです。
1年前から新規事業を本格的に始動して、そのサービスの顧客が20名ぐらいになりました。そこまで介護度の高くないご高齢の方が中心になっています。今はまだ模索段階で、いろいろなことをやっている段階ですが、統括部長の吉村的には、今後、顧客数が100人になることを見通しているようです。私は、看護師として働いていたので、会員さんの顔と名前を一致させて覚えるのは得意なのですが、それが苦手な人にはすごく有効だと感じています(森氏)
訪問中のスタッフへもSMSで連絡内容を共有できるため、緊急時の連携がスムーズで、対応漏れのリスクも大幅に軽減できました。
さらに、履歴機能も毎日の安否確認漏れの防止につながっています。カイクラが現場の細かな気配りをサポートすることで、利用者様やご家族からの信頼もいっそう深まっています。
参考:株式会社ケア・フレンズ様
ここで紹介したカイクラは、業種・業態を問わず多くの企業で導入が進んでいます。
以下から、より多くの導入事例をご覧いただくことができますので、自社の課題に合った解決ができるか不安な方は、ぜひ他社事例をチェックして導入イメージの参考にしてみてください。
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カイクラの導入事例集はこちら
▲8社の導入事例を紹介
まとめ:CTIシステムのメリットを活かして、電話対応の品質を高めよう!

CTIを活用すれば、受電時に顧客情報をスムーズに確認できるうえ、通話も自動で録音されます。顧客一人ひとりとの大切な会話の記録を漏れなく残せるので、聞き漏れなどの心配がなく安心です。
対応ミスや伝達漏れを防ぐことは、お客様の不安やストレス、余計な手間をなくすことにつながります。こうしたきめ細やかな配慮が、顧客満足度の向上に貢献します。
電話業務がCTIでシステム化されるため、管理側も社員の稼働状況を確認しやすく、モニタリングをして電話対応教育に活かすことも可能です。CTIシステムのメリットを活かして、電話対応の品質を高めていきましょう。
「電話対応の品質を上げたい、でも従業員の負担は減らしたい」などの悩みには、顧客情報や対応履歴を一元管理できるカイクラがおすすめです。
受電と同時に顧客情報が表示されるので「誰からの電話だろう?」と焦ることなく、顧客を待たせないスムーズな対応ができます。
カイクラの特徴はもちろん、多くの企業が実際にどう課題を解決したのか、具体的な成功事例や活用方法もご紹介しています。ぜひ以下から詳細をご覧ください。
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