医療・介護

「カイクラ」導入で顧客と顧客の家族まで、細かな管理を実現
大切なお客様の顔と名前を漏れなく覚える手助けを
事業規模拡大で「カイクラ」への期待大

株式会社ケア・フレンズは、2000年3月に創業し、現在では福井市内に多くの拠点を設け、幅広い在宅介護事業を運営しています。
高齢化や障がい者など多様化への対応や、バイタリティがありつつもコミュニティから遠ざかりつつある方々へのつながりを実現するために、高齢者向け賃貸住宅や、給食センターのほか、カフェスペースなど、地域に根ざしたコミュニティづくりを推進しています。

今回は、高齢者の住まいの確保(居住支援)や地域の中で住み続けるために生活支援や見守りサービスを提供する役割を担っている居住支援法人の統括部長である吉村氏と看護師の森氏に「カイクラ」の活用についてお話しを伺いました。

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  1. 顧客、家族、外部の関係先管理として活用
  2. 安否確認として着信履歴を共有し、信頼向上
  3. 事業規模拡大に向け、「カイクラ」の活躍期待大

利用者とその家族とも円滑なコミュニケーションを

 株式会社ケア・フレンズは、2000年の創業以来、福井市内で「年をとっても、障害をもっても、自分の望む場所で自分らしく生き続けていきたいという想いを受け止める『優しい街』づくり」に貢献する活動をしている。超高齢社会と言われる現代で、日々変化していくニーズに合わせた細かで幅広いサービスを提供し、地域の方々から大きな信頼を寄せている会社である。

 同社では、2019年10月から「カイクラ」を導入している。同社の優しいまちづくり推進事業部統括部長である吉村氏と、看護師の森氏に「カイクラ」の活用について伺った。
「1年前から新規事業を本格的に始動して、そのサービスの顧客が20名ぐらいになりました。そこまで介護度の高くないご高齢の方が中心になっています。今はまだ模索段階で、いろいろなことをやっている段階ですが、統括部長の吉村的には、今後、顧客数が100人になることを見通しているようです。私は、看護師として働いていたので、会員さんの顔と名前を一致させて覚えるのは得意なのですが、それが苦手な人にはすごく有効だと感じています」(森氏)

 地域からの厚い信頼に応え続けていくため、新規の会員を増やし、その活動をさらに拡大していく予定だと森氏は明かす。事業拡大に伴い、顧客管理がより重視されていくのはもちろん、新規のスタッフも増える見込みだ。その中で、会員様と円滑なコミュニケーション実現させるために「カイクラ」の顧客情報表示機能が有効になるという。

 また、介護事業全般に言えることとして、利用者の情報把握だけではなく、利用者の家族との円滑なコミュニケーションが求められる。100名の会員様の家族までをすべて把握することは、容易ではない。
「今は、ご家族からの連絡は特段に多いわけではないのですが。やはり会員さんにひも付いて、会員さん直接の入電とご家族からの入電まで、ちゃんとひも付けができるのは、よりいいことだと思っています」(吉村氏)

緊急時も安心、SMS連絡機能でいつでも情報共有

 同社では、主に3人が電話の対応をしている。しかし、利用者の自宅などに訪問する場合もあり、外勤の際にはSMS(ショートメッセージ)連絡機能を活用して、電話の内容をすぐに共有していると森氏は語る。
「私は事務所にいることが多いですが、残りの2人は外出することが多いので、電話があったときにはショートメッセージで内容を送っています。急な対応が必要なときに、すぐに対応することができますので、有効活用しています。お客様よりも、お客様が関わっている病院など、連携先からの電話のほうが今は多いです」(森氏)

 SMS(ショートメッセージ)連絡機能をスタッフ同士の連携に有効活用していることがわかる。緊急時など、お客様へのスムーズなコミュニケーションにもつながり、ますます信頼を向上させることへとなっている。

プチストレス軽減、かゆいところに手が届く着歴一覧表示

 顧客の多数が高齢者層である同社だからこその意外な活用方法を伺うことができた。
「最近、ちょっと変わった使い方をしています。カスタマーの安否確認で使っています。持病のあるお客様が自分の安否にすごく不安を感じていて。ご高齢なお母様と2人暮らしなので、自分に何かあったときのお母様が心配だからという理由があって、毎日、電話がワンコールかかってきます。もし、電話がなかったら現場に見に行くとお約束しています。そのような特殊な方に対して、『カイクラ』では一覧で着歴が残るので、便利に感じています」(森氏)

 利用者の安否確認など、細かで多様なニーズに応えていく中でのストレスを軽減することができている。本来の電話の機能では、一覧で着歴を確認することはできず、一般的に1件ずつしか表示されない。一覧で確認できることで、漏れなく安否確認が可能となった。孤独死がクローズアップされる日本において、「カイクラ」のさらなる活躍が見込めるお話しとなった。

 そもそも、どのような経緯で「カイクラ」の導入に至ったのかを伺った。
「居住支援法人という業態を全国でも先駆的にやられている会社(株式会社あんど)からご紹介いただいたことがきっかけです」(吉村氏)
超高齢社会の日本で先駆的に活動している企業からの紹介で導入に至ったと吉村氏は語る。今後も需要が増え続けていくであろう高齢者市場で、「カイクラ」が有効に活用されていることがわかる。

地域の方々の笑顔のために、円滑なコミュニケーションを目指して

 「カイクラ」の活用で今後、期待していることを伺った。
「今よりもっともっと会員数が増えてきたときにも、非常に有効だと考えています。今後増える予定の100名近くの顧客と、その家族の情報であったり、病院や県の担当者の方であったり。それぞれを紐付けて管理できるのは、すごくありがたいサービスだと思います」(吉村氏)