「購買行動の変化」や「生活様式の変化」などもあり、CRMを活用した営業・マーケティング活動が求められています。しかし、「CRMの重要性がわからない」「CRMを導入して解決できることがイメージしづらい」という企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、業務と手法に分けてCRMの導入事例15選を紹介します。CRMの導入事例を通して「導入の効果」や「選び方のポイント」も紹介しているので、CRM導入を検討している方はぜひご一読ください。
▼CRMについて事前に詳しく知りたい方はこちらもチェック
CRMのなかでも、電話業務に特化しているのが「カイクラ」です。電話が来たときに顧客情報を確認できる「ポップアップ機能」や、電話対応時のやり取りを残せる「顧客対応メモ機能」など、電話業務の負担を軽減する機能が搭載されています。
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【業務別】CRMの活用事例5選
まずは業務別にCRMの活用事例を5つ紹介します。
- 【商品企画】顧客情報の分析で優良顧客の求める商品が明確に
- 【マーケティング】マーケティングのベースとなる情報を一元管理
- 【営業】アナログとデジタルの情報を活用し効果的な営業が可能に
- 【問い合わせ対応】スムーズな問い合わせ対応で顧客満足度が向上
- 【クレーム対応】録音機能の連携でトラブルとクレームが大幅に減少
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.【商品企画】顧客情報の分析で優良顧客の求める商品が明確に
CRM導入前の課題 |
・ECサイトの売り上げが伸び悩んでいた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・顧客情報の分析から、ターゲットが明確になった |
宮城県の海産物や地元の人が制作したハンドメイド商品を販売するECサイトのI店。震災後の復興支援から開設したショップは、震災から時間が経つにつれ売り上げが伸び悩んでいました。
震災の背景に関わらず顧客を惹きつけるお店にするためCRMを導入し、売れ筋商品と顧客情報を徹底的に分析。ターゲットの絞り込みに成功します。
- 売り上げ貢献度が高いのは、海産物を買い求める40代〜50代
- 顧客が求めるのは手ごろな価格の商品ではなく、他にない特別感のある商品
ターゲットのペルソナに沿って企画した高級海産物の商品はショッピングサイトの上位を独占。広告宣伝費をかけずにヒット商品を生み出すことに成功しました。
顧客情報の活用が効果的な商品企画につながり、現在では新商品の売り上げ見込みまでも予測できるようになったそうです。
2.【マーケティング】マーケティングのベースとなる情報を一元管理
CRM導入前の課題 |
・インバウンド営業を強化する必要性を感じていた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・インバウンドマーケティングを開始できた |
転職や就職支援、人材派遣業を展開するC社。
新規顧客は直接電話をかけるアウトバウンド営業で獲得していましたが、誰もがウェブでの情報収集を行う現代で、成果に限界を感じていました。
そこでインバウンド営業強化のため、マーケティングチームを新設。顧客情報の管理とマーケティング施策を一元化する下記の機能を持ったCRMを導入しました。
- LP更新
- メール配信
- ウェブコンテンツ制作・更新
- 各コンテンツのデータ分析
CRM上でスピード感を持ってコンテンツやデータを更新・分析でき、問い合わせを5倍に増やすことに成功。Webサイトからの資料ダウンロードやセミナーの参加者も増加しました。
インバウンドマーケティングで獲得した顧客を、実際に顧客対応を行う営業部門へ引き継ぐ際もCRMを活用。Web上でのこれまでの行動が可視化されているため、顧客視点を持った対応ができ、成約率も向上しています。
3.【営業】アナログとデジタルの情報を活用し効果的な営業が可能に
CRM導入前の課題 |
・アナログな対面営業だけでは顧客のスピード感に応えらないと感じていた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・Web上の顧客行動も含めて情報を一元化することで、顧客のニーズを逃がさず営業ができた |
PCや自動車など、幅広い分野のデバイステクノロジーを販売するP社。営業担当者が顧客と向き合い、密につながる営業スタイルを大切にしてきました。
しかし、2万社を超える顧客を抱え、対面営業だけではスピード感を持った対応ができないと課題を感じていたそうです。また、事業部間の顧客情報が共有できていないため、顧客へ最適な提案ができずに機会損失が生まれていました。
同社は各部門が管理する顧客情報と、Web上の顧客行動を集約するCRMを導入。下記の情報から、顧客の関心が強いプロダクトの提案やアクションプランの立案につなげることに成功しました。
- 顧客の業種や役職などの属性
- 営業担当者が対面で得た情報
- ウェビナーやオンライン展示会などで得られた情報
さらに、営業担当者と、フォローアップを行うインサイドセールス部門が情報を共有することで、商談化率の大幅な改善にも成功しています。
4.【問い合わせ対応】スムーズな問い合わせ対応で顧客満足度が向上
CRM導入前の課題 |
・用件把握や取次先確認に時間を要していた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・入電時に顧客名と担当営業者名が把握でき、用件把握や取次ぎがスムーズに |
地域に密着し顧客視点を大切にする自動車ディーラーとして、近畿地区ナンバー1の顧客満足度を誇るK社。
CRM導入前、1日に100件ほどあった電話での問い合わせは、一時対応で出た社員がすべて顧客名や用件を確認していました。しかし聞き間違いや聞き直しが発生したり、用件の引継ぎがうまくできず顧客に繰り返し要件を聞いたりしていたため、クレームにも発展しかねない状態だったといいます。
同社は電話機能と連携するCRMを導入。入電時に以下の顧客情報を確認できるようになりました。
- 顧客情報(名前や購入車種、次回車検日・点検日など)
- 担当営業スタッフ名
- 過去の問い合わせ履歴
これにより、電話相手を着信と同時に把握でき、名前の聞き間違えや聞き直しが激減。担当者が直接電話を取ることもでき、社員も顧客も電話対応にかかる負担が大幅に軽減されました。
また、着信時に顧客名を呼ぶことで、好意的な反応をいただけるようになり、顧客満足度も向上したそうです。
5.【クレーム対応】録音機能の連携でトラブルとクレームが大幅に減少
CRM導入前の課題 |
・電話対応でトラブルやクレームが発生していた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・録音機能で対応内容が残り、言った言わないトラブルを防止できた |
2001年に設立し、新宿を拠点として社会保険・労働保険のアウトソーシングを提供しているS社。
アウトソーシングサービスの他にも、労使トラブルを見据えた管理・運用に関する助言、法の要請による取り組みを考慮したコンサルティングなど、労務を意識した提案や助言が強みです。
業務の性質上電話で顧客からの相談を受けることが多いため、
- 言った言わないのトラブル
- 理不尽なクレーム
などが発生し、対策の必要性を感じていたといいます。
そこで顧客情報と電話対応履歴を連携できるCRMを導入。
通話録音機能で相談内容を残すことで、言った言わないのトラブルを防止できるようになりました。「通話録音がある」と顧客に伝えることが抑止力となり、理不尽なクレームもなくなったそうです。
また、着信履歴や通話内容がシステム上で把握できるため、不在中も用件の把握がしやすくなりました。緊急時の柔軟な対応も可能になり、顧客からのイメージ向上につながっています。
【手法別】CRMの活用事例8選
次は、手法別のCRM活用事例を8つ紹介します。
- 【電話】電話対応が効率化し、業務負担が軽減
- 【メルマガ】効果検証により50%を超える開封率を実現
- 【広告】CRM施策により新規顧客と休眠顧客両方の獲得に成功
- 【SEO】インバウンド営業でリード顧客の獲得と成約率が向上
- 【SNS】SNSを活用し見込み顧客を自社サービスへスムーズに誘導
- 【ウェビナー】参加しやすく管理しやすいウェビナー運営を実現
- 【チャットボット】テンポの速いZ世代とのコミュニケーションがスムーズに
- 【SMS】従業員も顧客も負担の少ないコミュニケーションが可能に
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.【電話】電話対応が効率化し、業務負担が軽減
CRM導入前の課題 |
・電話対応に多くの時間がかかっていた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・メモ機能の活用で、問い合わせ内容の把握がスムーズになった |
本店を大阪府茨木市に置き、北摂エリアの賃貸・売買の不動産情報や管理に40年以上の実績があるH社。
入居者からの電話問い合わせは、繁忙時期には1日50件に及ぶうえ、契約や法律に関する専門的なものも多く、対応の負担が大きかったといいます。
そこで下記の機能があるCRMを導入。
- 顧客情報と通話履歴の連携
- 通話録音
- メモ
- SMS
通話履歴を録音やメモで残せることで、担当者へ情報を共有しやすくなり、取り次ぎや折り返し対応がスムーズにできるようになりました。
着信時に顧客情報が表示されるため、電話を取る前に用件を予想でき心理的負担も少なくなるなど、副次的な効果も表れています。
また、入居者への更新通知や、電話をかけてもつながらない顧客には、会社の番号でSMS(ショートメッセージサービス)から伝言を送信できる機能を活用。更新通知を郵送する労力や経費、電話をかけ進捗を管理する手間も大幅に削減されました。
2.【メルマガ】効果改善により50%を超える開封率を実現
CRM導入前の課題 |
・多様化する顧客ニーズ、コミュニケーション方法への対応が必要だった |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・顧客情報を一元管理し、部門を超えた活用できた |
マンションなどの集合住宅を中心に電力サービスを提供するC社。個人・法人向けの小売りや、電気事業のノウハウを活かしたコンサルティングなど、事業の幅を広げています。
同社は事業展開が広がったことにより、下記の課題を抱えていました。
- 多様化したサービス・顧客のニーズへの対応
- バラバラに管理されている顧客情報の集約
- 顧客とのコミュニケーションの多様化
特に顧客とのコミュニケーションは、DMやチラシ配布などアナログな手法がメインであり、顧客との接点が限られていたといいます。
同社は営業部門のみで活用していたCRMを全社に導入。部門を超えて顧客の契約・請求情報まですべての顧客情報を一元化しました。
CRMで顧客属性や契約状況まで可視化されたことで、コミュニケーション接点を増やすための施策が打てるようになった同社。顧客の反応もデータ化され、効果検証を重ねて効果が上がっているといいます。
なかでもメルマガは平均開封率が50%を超え(メルマガの一般的な平均開封率は20%)、高い効果を発揮。ニーズや満足度を分析できたことにより、顧客の求めるコンテンツの配信に成功しています。
3.【広告】CRM施策により新規顧客と休眠顧客両方の獲得に成功
CRM導入前の課題 |
・広告の成果が思うように出ていなかった |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・顧客分析から新規顧客の開拓につながった |
日本茶の老舗メーカーI社は、歴史のあるブランドの誇りを大切にしながら、インターネット販売や最先端マーケティング施策にも取り組んでいます。
同社は需要の高まる季節のイベント時期に、リスティング広告を中心とした販売施策に力を入れていました。しかし、大幅な売り上げ拡大にはつながらず、新しい施策を探していたといいます。
同社がはじめたのは、CRMの顧客情報を活用した広告の配信。過去に商品を購入した顧客をターゲットにし、リピーター獲得を目指しました。
さらに下記の顧客情報を分析し、同じ属性の新規客へアプローチする戦略を採用します。
- 顧客の年代や属性
- 顧客の嗜好や購買傾向
広告配信は大きな成果を上げ、コンバージョンの半数以上を、既存顧客と似た属性の新規顧客が占めたといいます。また、数年間購入のなかった顧客からも購入があり、休眠客の掘り起こしにも成功しました。
4.【SEO】インバウンド営業でリード顧客の獲得と成約率が向上
CRM導入前の課題 |
・アウトバウンド営業の成果が出にくかった |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・インバウンド営業の間口が広がり問い合わせが増加した |
イベントプラットフォームを提供するI社は、法人向けに有料制のプレミアム機能を提供していました。新規顧客の開拓は、リストからのアウトバウンド営業で行っていたものの、成果に限界を感じていたといいます。
そこでインバウンド営業の間口を広げるため、ブログを開設。少数精鋭で活動していた同社は、限られたリソースでコンテンツを作成するため、下記の機能があるCRMを導入しました。
- コンテンツ管理
- アクセス分析
- SEO対策
コンテンツを増やし、記事が100記事を超えたあたりから問い合わせ件数が増加。SEO対策で検索上位に表示され集客力のある記事のなかには、数年前に公開したものもあるといいます。
獲得したリード顧客の情報は、CRMでイベント参加や商談履歴とともに一元管理。営業が個別の面談に役立てることで、成約率向上にも貢献しています。
5.【SNS】SNSを活用し見込み顧客を自社サービスへスムーズに誘導
CRM導入前の課題 |
・若い世代へのタッチポイントにSNSを活用したかった |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・LINE登録と顧客管理情報を連携できた |
医師をサポートするサービスや商品をトータルで提供するM社。
顧客とは開業時のサポートから継続的な付き合いが続くことが多く、開業前の見込み顧客との接点作りが重要だといいます。そのために同社は、勤務医向けの会員制組織でコンテンツを配信し、関係性の構築を行ってきました。
さらに医師を目指す学生向けのサイトを開設。学生とのタッチポイントとなるSNSツールのLINEと、会員サイトの情報を連携させるためにCRMを導入します。
LINEの友達登録後、学生へのアンケートや段階的なステップLINEでコミュニケーションを深める同社は、一連の流れをCRMで自動化させることに成功。LINEの登録情報とCRMが連携していることで、会員サイトへの誘導がスムーズにできるようになりました。
同社は今後ターゲットを広げ、メール登録のみの方へのコミュニケーションにもLINEを活用していこうと考えているそうです。
6.【ウェビナー】参加しやすく管理しやすいウェビナー運営を実現
CRM導入前の課題 |
・顧客情報もメール配信方法も、担当者ごとに個別管理していた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・顧客情報を一元管理できるようになった |
検体検査の機器開発からサポートまでを一貫して行うS社。学術サポートの一環として、医療関係者向けに1,000人規模のセミナーを開催しています。
オフラインセミナーは後日オンラインで配信していましたが、下記の課題を抱えていたといいます。
- セミナーを通知するメール配信方法が統一されていない
- 参加者リストと既存の顧客情報が一元管理できていない
- 質問を受け付けるなど視聴者とのコミュニケーションが取れない
そこで、ウェビナーツールと連携できるCRMを導入。ウェビナーのメール配信から開催、アンケートや視聴データの管理まで一貫して管理できる仕組みを整えました。
ウェビナー企画やメルマガ配信など、担当者が個別に管理していた顧客情報を一元化。既存顧客へウェビナーの告知を一斉配信できるようになりました。
また、メールで受け取ったウェビナー開催ページから視聴を開始することで、自動的に参加者情報と連携され、受け付けも簡略化。参加者への負担も軽減しました。
同社は今後、参加者の属性とウェビナーの視聴データから関心の高い領域を分析するなど、データ活用も行っていきたいと考えているそうです。
7.【チャットボット】テンポの速いZ世代とのコミュニケーションがスムーズに
CRM導入前の課題 |
・ECサイトの問い合わせ窓口がメールしかなく、対応が遅くなっていた |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・顧客情報を参照でき、細やかな対応ができるようになった |
学生などZ世代を中心に人気を集めるSNS発のアパレルブランドを扱うI社。トレンドに敏感な世代の視点を大切にして成長してきました。
SNSで顧客とテンポの速いコミュニケーションを取る一方、販売サイトの窓口はメールしかなく、メールアドレスを持っていない人もいるZ世代に対応しきれていない状況だったといいます。
そこでECサイトの顧客情報と、SNSのコミュニケーションを一元化できるチャットツールを導入。複数の効果を得られました。
- ECサイトの顧客情報を表示させながら、コミュニケーションが取れるようになった
- SNSからの問い合わせにすぐに対応できるようになった
- チャットからレコメンドページを案内し、サイトの離脱率が改善した
レコメンド商品は、CRMに蓄積された顧客の購買情報をもとに、在庫切れの商品ページに表示。顧客の求めている商品を提案でき、売り上げだけではなく、顧客満足度向上にもつながっています。
8.【SMS】従業員も顧客も負担の少ないコミュニケーションが可能に
CRM導入前の課題 |
・顧客が電話に出ない場合、何度もかけなければいけなかった |
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CRM導入後に解決出来たこと |
・用件をSMSで残すことで、顧客からの返信率が上がった |
群馬県で5店舗を展開する自動車ディーラーのH社。ベテラン営業であれば500人もの顧客を抱え、日々の業務の多くが顧客との電話対応だったといいます。
特に顧客と電話がつながらない場合は何度も電話をかけており、業務負荷が大きかった同社。折り返しを貰えないケースも多いため、常にタスクを抱えている状態でした。
そこで会社の番号でSMS(ショートメッセージサービス)が贈れる機能が付いたCRMを導入。下記のシーンで活用し、業務効率化に成功しています。
- 顧客へ電話がつながらない場合はSMSで要件を送信
- 車検など定型文での連絡をテンプレートで自動化
- アポイントの日時など口頭で忘れやすい情報を通知
- 口頭では営業感の強いイベントを自然に告知
顧客にとっても何度も電話がかかってくることは負担に感じるため、双方にとって大きなメリットがあったといいます。SMSメッセージや電話で返事を貰える確率も向上し、担当者の心理的な負荷も軽減されました。
事例からわかるCRM導入の効果3つ
ここまで紹介してきた事例から、CRM導入の主な効果は以下の3つがあげられます。
- 顧客情報を活用して業務効率化が進められる
- 無駄なやり取りが減るため顧客満足度の向上につながる
- 情報共有がしやすくなり従業員同士の連携が強化される
特に2つ目にあげた顧客満足度の向上は、競合他社との差別化を図る上で重要なので押さえておきたいところです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
【効果1】顧客情報を活用して業務効率化が進められる
CRMは顧客情報を活用してスムーズな対応が可能となることから、業務効率化が進められる効果があります。
▼業務効率化につながった例
「ポップアップ表示によって、情報を取り違えるミスがなくなりました。ご来店や電話が重なって忙しいときでも、お客様のお名前と担当営業スタッフの名前がすぐにパソコンの画面に表示されるので、電話の取り次ぎがとてもスムーズになりましたね」
引用:K社の事例より
今回紹介した事例の中でも「顧客情報がすぐに探し出せない」「顧客情報がバラバラに管理されている」などのケースが多数ありました。
たとえば電話対応の場合、CRMを導入し電話番号と顧客情報を紐づけることで、効率的に顧客情報の確認ができます。
また、情報を分散させず部門や会社全体で管理することで、誰もが最新の情報にアクセスできます。
業務ごとに顧客情報を管理したり、担当者に問い合わせたりする手間も削減。業務の属人化を防止する効果も期待できるでしょう。
【効果2】無駄なやり取りが減るため顧客満足度の向上につながる
無駄なやり取りが減ることから、顧客満足度の向上につながることもCRM導入による効果のひとつです。
▼CRM導入により顧客満足度向上につながった例
「担当者が席を外していて不在の場合、折り返しの際に誰が応対したかの確認にいつも時間がかかっていました。メモ機能のおかげですぐにご案内ができるので、お客様を待たせる時間が減り、お客様のストレス軽減に繋がっていることを実感しています」
引用:H社事例より
CRMで顧客情報をすぐに参照できれば、問い合わせに対してスムーズな対応が可能です。メモ機能を活用しリピート顧客の購入商品を共有することで、「いつもの」と言われても受注対応できるようになった事例もあります。
CRMを活用した無駄のないスピーディな対応は、同業他社と差をつけられるワンランク上の顧客対応を実現するといえるでしょう。
【効果3】情報共有がしやすくなり従業員同士の連携が強化される
情報共有がしやすくなり、従業員同士の連携がしやすくなるのもCRM導入の魅力です。
▼CRM導入により情報共有・従業員同士の連携がしやすくなった例
「抱える顧客が多いベテランスタッフの場合、メモを残しておくことでほかの営業スタッフや事務スタッフにお客様への電話対応を任せることができ、メリットも大きい。」
引用:H社の事例より
担当者しか対応できなかった業務も、情報が共有されることでフォローアップが可能になります。
また、業務内容や営業とマーケティングなど部門を超えた協力体制も構築可能。
事例では、少ない人数で幅広い業務を行うスタートアップや中小企業も大きなメリットを感じていました。
ここで説明した3つの効果以外にも、CRM導入のメリット・デメリットはあります。CRM導入前にメリットとデメリットを詳しく知りたい場合は、ぜひ以下の記事もあわせてご一読ください。
CRMの選び方のポイント5つ
ここまでCRMの活用事例と導入メリットを紹介してきましたが、事例からもわかる通りCRMはシステムによって強みや機能が異なります。
そこでここでは、CRMの選び方のポイントを5つ紹介します。
- CRMを活用して得体効果・目的を明確にする
- コスト・規模感にあったCRMシステムかを確認する
- 費用対効果が得られるか検討する
- 導入に必要な環境を確認する
- サポート体制を確認する
まずは、自社の課題を明確にし、CRMで得たい効果と目標を把握しましょう。その後、目標達成に必要な機能を持つツールを探し、費用対効果や導入環境を比較します。
自社で使っているPCやモバイルツール、通信環境とCRMシステムの動作環境が問題ないかは見落としがちですが重要なポイントです。
本当に必要な機能が分からない場合は、事例を自社に照らしあわせることで活用シーンがイメージしやすくなります。今回紹介した事例などを参考に、自社に最適なCRMを検討してみてください。
CRMの選び方をさらに詳しく知りたい方や、おすすめのCRMを知りたい方は下記の記事をあわせてご一読ください。
[clink url=”https://kaiwa.cloud/media/customer/crm-comparison/”]
まとめ:CRMの成功事例から自社に必要なシステムのヒントが得られる
CRMを活用した事例を業務と手法別に紹介しました。事例からわかる効果とCRMの選び方のポイントは下記の通りです。
【CRMの効果】
- 顧客情報を活用して業務効率化が進められる
- 無駄なやり取りが減るため顧客満足度の向上につながる
- 情報共有がしやすくなり従業員同志の連携が強化される
【CRMの選び方のポイント】
- CRMを活用して得たい効果・目的を明確にする
- コスト・規模感にあったCRMシステムかを確認する
- 費用対効果が得られるか検討する
- 導入に必要な環境を確認する
- サポート体制を確認する
CRMの導入は、顧客情報を管理・活用する上で欠かせません。しかし、導入の目的が明確でないと課題解決につながらず、導入を生かしきれない場合もあります。
この記事で紹介した事例を参考に、まずは自社の課題を明確にし、改善につながるCRMを選定しましょう。
「電話業務を効率化させたい」「電話対応の品質を上げたい」と考えている場合、クラウド型CTIシステム「カイクラ」がおすすめです。電話番号と顧客情報を紐づけて管理できるので、部署間での情報共有が可能になり顧客を待たせない対応が実現できます。
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