「工務店の顧客管理を強化したい」
「顧客管理システムを選ぶ際のポイントって何だろう?」
このようなお悩みはありませんか?
顧客管理システムを導入すると、施工管理や見積管理など、建築業界ならではの業務を効率化できます。また、顧客満足度の向上やマーケティング活動の最適化にも効果的です。
しかし、顧客管理システムは種類も多く、ものによって機能や料金も異なるため、自社のみで探すとなると時間も労力もかかります。
そこでこの記事では、
- 工務店で顧客管理が重要な3つの理由
- 顧客管理システムを選ぶ際のポイント4つ
- おすすめの顧客管理システム10選
に分けて、工務店で顧客管理システムの導入を考えている方向けの情報をまとめました。
無料版や建築業界に特化した顧客管理システムも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
なお、「電話で顧客情報を調べて対応することに時間がかかる」と悩んでいる場合は、「カイクラ」がおすすめです。カイクラなら、電話を受けたときに顧客情報(顧客名や住宅情報など)を把握したうえで電話対応が可能となります。詳細は以下からご確認ください!
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建築業(リフォーム・工務店)で顧客管理が重要な3つの理由
はじめに、建築業で顧客管理が重要な3つの理由を解説します。
- 顧客情報を共有できて営業活動の効率化につながる
- 分析データを活用して最適なマーケティング施策が打てる
- 顧客ごとの最適なアプローチが可能になり満足度が向上する
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
【理由1】顧客情報を共有できて営業活動の効率化につながる
顧客管理システムを導入すると、顧客情報のデータベースを共有できます。対応履歴も一元管理できるため、社員は常に最新情報を確認することが可能です。
たとえばリフォーム会社の場合、数年おきに同じお客様から電話がかかることもあるでしょう。また不動産仲介業の場合でも、契約済みのお客様から質問が来ることもあるかもしれません。
こういったケースでも、システムで顧客情報を確認することで、
- 住宅の情報
- 顧客の情報
- 住居年数
などを把握したうえで電話対応が可能となります。名前や住んでいる家の情報を確認するところから始まるケースと比べて、対応がスムーズになるのではないでしょうか。
また、仮に担当者が急に休みをとったとしても、別の社員が代わりに対応ができます。もしも電話対応を効率化する例を知りたい方は、以下が参考となります!
【理由2】分析データを活用して最適なマーケティング施策が打てる
顧客管理システムは顧客情報を蓄積できるため、過去のデータを活用して最適なマーケティング施策が打ちやすいです。
たとえば、新たに良い土地情報が見つかったとします。このとき、顧客データをもとに「土地の条件と希望条件が合う顧客」がすぐにわかればどうでしょうか。
見込み顧客へすぐに提案出来るため、スピード感を持って営業ができます。
また、過去の営業活動が効果的であったか分析もしやすく、営業活動の最適化にもつながります。結果的に、広告費をはじめとするコストの削減にも効果的です。
【理由3】顧客ごとの最適なアプローチが可能になり満足度が向上する
顧客管理システムでは、お客様の要望や特記事項などの顧客情報を一元管理できます。クラウド型の場合、場所を問わず必要な情報にすぐアクセスできるため、外出先でも目の前の顧客に最適なアプローチが可能です。
また、画面上で顧客ごとの進捗状況を確認できるため「同じ相手に別の担当者がそれぞれアプローチしてしまう」などのミスを防げます。
さらに、受電と同時に顧客情報が画面に表示されるシステムの場合、問い合わせの早い段階から相手にあわせたアプローチが可能となり、顧客満足度の向上が期待できます。
このように、工務店や建築業界でも顧客管理システムは効果が高いです。
では、どのような視点でシステムを選べばよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
顧客管理システムを選ぶ際のポイント4つ
ここからは、顧客管理システムを選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
- 進捗管理や書類作成など、自社に必要な機能が搭載されているか
- 従業員が使いこなせる操作性になっているか
- 建築業界向けのシステムであるか
- 無料版・有料版のどちらがよいか
顧客管理システムといってもさまざまな種類がありますので、どのようなシステムを導入すべきか事前に理解しておくことが重要です。
建築業界ならではの話も織り交ぜて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【ポイント1】進捗管理や書類作成など、自社に必要な機能が搭載されているか
工務店では、顧客と接点を持ってから定期点検完了まで、長期間にわたって工務店業務の全過程を管理する必要があります。
そのため、業務ひとつひとつの効率化や工数削減がとても重要です。
たとえば、ひと目で作業工程・作業リストを把握できるシステムを利用した場合、顧客ごとの進捗管理にかかる時間を抑えられます。
また、請求書や見積書のテンプレートなど、書類を手早く作成できる機能があると、業務を効率化しやすいでしょう。
このように、目的・課題を明確にして自社に必要な機能が搭載されているシステムを選ぶことが重要となります。
【ポイント2】従業員が使いこなせる操作性になっているか
いくら高い機能が搭載されたシステムだとしても、自社で使われなければ意味がありません。スタッフの年齢や使用状況などを踏まえ、担当者が使いこなせる操作性のシステムを選ぶようにしましょう。
もし自分たちだけで運用することに不安がある場合、ベンダーのサポートを受けるのもおすすめです。
なかには、使い方がわかるオンライン勉強会に参加できるサービスや、アフターサポートの充実を売りにしているサービスもあります。
優れたシステムも使い勝手が悪いとかえって非効率になってしまいますので、従業員が使いこなせるものを選ぶことが大切です。
【ポイント3】建築業界向けのシステムであるか
建築業界では、「工事・施工管理」や「見積管理」など、他業界とは異なる管理方法も多いです。
こういった背景もあり、
- 「物件の写真」や「工事・施工に関するファイル」を整理できるシステム
- 協力会社と工程表を共有できるシステム
など、特定の業務に特化したシステムもあります。
また、案件見積機能のあるシステムを選ぶと「いつ・誰が・いくらの工事を見込んでいるのか」を画面上で把握できます。
建築業界で顧客管理システムを活用する場合、
- 建築業専門の顧客管理システムを選ぶ
- 建築業界でも利用しやすい汎用性の高いシステムを選ぶ
のどちらかがおすすめです。
【ポイント4】無料版・有料版のどちらがよいか
顧客管理システムには、無料版と有料版があります。無料版は手軽に始められるメリットはありますが、使える機能に制限があることも多いです。また、システム上のトラブルが発生したとしても、サポート体制が不十分なこともあります。
一方で、有料版は使える機能も多く、サポート体制面での充実も期待できます。ただ、ランニングコストが発生するため、企業にとっては負担に感じる人もいるでしょう。
顧客管理システム導入時は、自社の状況とシステムの機能などを総合的に鑑みて、無料版・有料版のどちらがよいか判断することが重要です。
建築業(リフォーム・工務店)向けの顧客管理システム4選!無料版も紹介
ここからは、建築業向けの顧客管理システムを4つ紹介します。
- エニワン株式会社「AnyONE」
- 株式会社 ザ・ハウス「Patio」
- 株式会社建築資料研究社「Oasis」
- 株式会社アイピア「アイピア」
ただ、「4つ全てを細かく見るのは大変……」と思った人のために、4つのシステムの特徴を以下の表にまとめました。
(システム名をクリックすると、詳細説明までスクロールします)
システム名 | 特徴 |
---|---|
AnyONE | ・10年以上のノウハウをもとに導入実績2,700社超 ・使用中の見積もりソフトとも連携可能 ・月額利用料、導入費用は要相談 |
Patio | ・3ヵ月間の無料トライアル期間を用意 ・お客様が資料請求フォームへ入力した情報を自動的に取り込み可能 ・月額17,500円/10ユーザー |
Oasis | ・顧客管理無料版を提供 ・顧客管理項目をカスタマイズできるためオリジナルの管理が可能 ・オープン価格 |
アイピア | ・集計データ、帳票のカスタマイズが可能 ・エクセルに近い操作感 ・月額10,000円/5ユーザー(ライトプランの例) |
それでは、各システムの詳細を見ていきましょう。
【おすすめ1】エニワン株式会社「AnyONE」
システム名 | AnyONE |
---|---|
特徴 | ・「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択された国交省公認のシステム ・電気工事・設備工事などのさまざまな工程で使用可能 ・Excelからのコピー&ペーストや一括貼り付けも可能 |
料金 | 月額利用料、導入費用は要相談 |
AnyONEは、工務店・リフォーム会社の業態に特化した基幹システムです。システム開発には、多くの工務店と取引する建材流通商社が携わり、工務店が業務効率化を図れるよう設計されました。
顧客情報を1箇所にファイリングでき、展示会への来場記録やアンケート結果なども顧客情報に紐付いて残せます。
また、工期の進捗を一元管理でき、収支予測や利益推移の見える化が可能です。Excelと似た操作感で、レイアウトなどもマウスで簡単に変更できます。
【おすすめ2】株式会社 ザ・ハウス「Patio」
システム名 | Patio |
---|---|
特徴 | ・出会いから定期点検完了まで詳細な進捗管理が可能 ・強力な統計・資料作成機能を搭載 ・工務店3社と2年にわたってソフト開発 |
料金 | ・月額17,500円/10ユーザー |
Patioは、建築・工務店向け顧客管理ソフトです。お客様が資料請求フォームへ入力すると、お客様情報がソフト内へ自動的に取り込まれます。
また、今すべきことをEメールやバッジでお知らせできるため、作業の遅れや作業漏れの防止に効果的です。
日々の業務で入力したデータをもとに各統計・資料が自動生成されるため、資料作りにかかる業務も効率化できます。
3ヵ月間の無料トライアル期間中は、すべての機能を試すことが可能です。
【おすすめ3】株式会社建築資料研究社「Oasis」
システム名 | Oasis |
---|---|
特徴 | ・あらゆる財務会計ソフトに連携可能 ・プロジェクト詳細画面では、現時点の原価累計が予算と対比して画面表示 ・帳票はExcelで独自のレイアウトが可能 |
料金 | ・オープン価格 ・顧客管理無料版あり |
Oasisは、工務店向けの顧客管理システムです。顧客管理だけではなく、案件・見積管理や請求・入金管理、予算・進捗管理など、建築業界で必要な機能が豊富にそろっています。
顧客管理画面では、趣味や性格などの「お客様の特徴を捉えるための情報」の項目を自由に変更することが可能です。
また、年賀状やDMも対象の顧客を抽出して簡単に発行できます。希望すれば、住宅建築・リフォーム会社専用の顧客管理無償版を利用できます。
【おすすめ4】株式会社アイピア「アイピア」
システム名 | アイピア |
---|---|
特徴 | ・拡張性が高く、自社に合った設定が可能 ・見積もりは5階層まで対応 ・案件別に粗利をリアルタイムで可視化 |
料金 | 【ライトプラン】月額10,000円/5ユーザーまで 【ベーシックプラン】月額20,000円/5ユーザーまで 【プロフェッショナルプラン】月額30,000円/5ユーザーまで |
アイピアは、建築業向け管理システムです。過去の工事案件や問い合わせ履歴など、あらゆる顧客情報を一元管理できます。
見積もりは5階層まで対応しており、小規模工事から大規模工事まで作成可能です。また、下請け業者への請求は発注した情報が反映されるため、ワンクリックで処理できます。
無料体験デモを申し込むと、専任のコンサルタントから説明が受けられます。
汎用性が高い顧客管理システム6選!無料版も紹介
建築業に特化していない顧客管理システムでも、機能によっては業務改善に役立つケースもあります。
以下に、汎用的な顧客管理システムを6つまとめました!
(システム名をクリックすると、サービスページへ遷移します)
システム名 | 特徴 |
---|---|
カイクラ | ・AIが音声を分析し自動でテキスト化 ・SFA/CRMなど他システムとも連携可能 ・月額費用31,000円〜/1店舗 |
cyzen | ・14日間の無料トライアル ・顧客情報をスマホの地図にマッピング ・月額3,500円/1ユーザー(スタータープランの例) |
GENIEE SFA/CRM | ・定着率99%を誇る国産SFA/CRM ・あらゆるコミュニケーションシステムや基幹システムと連携可能 ・月額1,480円/1ユーザー(ライトプランの例) |
Zoho CRM | ・商談履歴や提案書など全てのデータを一元管理 ・レポート作成、フォローメール送信などの業務を自動化 ・月額1,680円/1ユーザー(スタンダードプランの例) |
フリーウェイ顧客管理 | ・1,000データまでは無料(データ共有は3ユーザーまで) ・データベースは自由に設定可能 ・月額費用2,980円〜/4ユーザー |
kintone | ・あらゆる業種に対応する柔軟性と拡張性 ・SNSのようなコミュニケーションとエクセルのようなデータ管理が一画面に集約 ・月額780円/1ユーザー(ライトコースの例) |
たとえば顧客接点クラウド「カイクラ」では、受電時に顧客情報や過去やり取りした履歴を画面に表示することが可能です。
リフォームに関する電話をはじめ、建築業界ではWeb上では正確な見積もりを出しづらいケースがほとんどです。
そのため電話でのコミュニケーションが鍵を握りますが、カイクラでは顧客情報が可視化され、スムーズに話を進めやすくなります。
\利用社数2,600社以上!/
カイクラの詳細を見る
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なお、顧客管理システムは、今回紹介したもの以外にも多くの種類があります。稟議を通すため比較検討をさらに進めたい方は、以下もご一読ください!
[clink url=”https://kaiwa.cloud/media/customer/crm-comparison/”]
建築業(リフォーム・工務店)の顧客管理でよくある2つの質問と回答
建築業の顧客管理でよくある2つの質問に回答します。
- クラウド型の顧客管理ソフトとエクセルではどちらがいい?
- 顧客管理のデータベースは自作できないもの?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【質問1】クラウド型の顧客管理ソフトとエクセルではどちらがいい?
建築業(リフォーム・工務店)の社員は、エクセルでの情報管理に慣れている人も多いです。
そのため、操作性の観点からどうしてもエクセルでの顧客管理が望ましい場合は、そのままエクセルを利用するのもひとつでしょう。
しかしエクセルには、以下のようなデメリットもあります。
▼エクセルで顧客管理をするデメリット
- 自分で便利な顧客管理のレイアウトを決めないといけない
- 決めたレイアウトで運用できるように、微調整が必要
- 結果的に時間がかかるし、運用時に最適化する必要もある
そのため「時間をかけてでも無料で顧客管理を始めたい!」と思った方は、エクセルを使った顧客管理もおすすめです。
上記のデメリットを踏まえたうえでエクセルで顧客管理をしたい方は、以下記事をご一読ください!
[clink url=”https://kaiwa.cloud/media/customer/customer-management-excel/”]
【質問2】顧客管理のデータベースは自作できないもの?
顧客管理のデータベースは、エクセルやGoogleスプレッドシートなどで自作することも可能です。
ただ、そもそも顧客管理用に作られたシステムではないため、顧客管理システムほど高機能にするのは限界があります。
また、顧客管理システムには自動アップデート機能がありますが、エクセルやGoogleスプレットシートの場合、レイアウト変更なども全て手動でおこなわなくてはなりません。
継続して運用することを考えると、データ更新や共有がしやすい顧客管理システムがおすすめです。
まとめ:顧客管理システムを活用して業績アップにつなげよう
建築業界は顧客データや工事の進捗など把握すべき情報も多く、全て手動で管理するのは大変な業務です。また、紙やエクセルでの保管は手元になければ情報を確認できず、効率的とは言えません。
一方で、顧客管理システムの場合、お問い合わせ内容が自動で登録されたり画面上で工期を共有できたりと、顧客情報を効率的に管理できます。
今回の記事で紹介したサービスのまとめ表を以下に掲載しますので、気になるシステムがあれば公式サイトから問い合わせてみてください!
▼建築業向けの顧客管理システム
システム名 | 特徴 |
---|---|
AnyONE | ・10年以上のノウハウをもとに導入実績2,700社超 ・使用中の見積もりソフトとも連携可能 ・月額利用料、導入費用は要相談 |
Patio | ・3ヵ月間の無料トライアル期間を用意 ・お客様が資料請求フォームへ入力した情報を自動的に取り込み可能 ・月額17,500円/10ユーザー |
Oasis | ・顧客管理無料版を提供 ・顧客管理項目をカスタマイズできるためオリジナルの管理が可能 ・オープン価格 |
アイピア | ・集計データ、帳票のカスタマイズが可能 ・エクセルに近い操作感 ・月額10,000円/5ユーザー(ライトプランの例) |
▼汎用性が高い顧客管理システム
システム名 | 特徴 |
---|---|
カイクラ | ・AIが音声を分析し自動でテキスト化 ・SFA/CRMなど他システムとも連携可能 ・月額費用31,000円〜/1店舗 |
cyzen | ・14日間の無料トライアル ・顧客情報をスマホの地図にマッピング ・月額3,500円/1ユーザー(スタータープランの例) |
GENIEE SFA/CRM | ・定着率99%を誇る国産SFA/CRM ・あらゆるコミュニケーションシステムや基幹システムと連携可能 ・月額1,480円/1ユーザー(ライトプランの例) |
Zoho CRM | ・商談履歴や提案書など全てのデータを一元管理 ・レポート作成、フォローメール送信などの業務を自動化 ・月額1,680円/1ユーザー(スタンダードプランの例) |
フリーウェイ顧客管理 | ・1,000データまでは無料(データ共有は3ユーザーまで) ・データベースは自由に設定可能 ・月額費用2,980円〜/4ユーザー |
kintone | ・あらゆる業種に対応する柔軟性と拡張性 ・SNSのようなコミュニケーションとエクセルのようなデータ管理が一画面に集約 ・月額780円/1ユーザー(ライトコースの例) |