中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)における実態と課題とは?解決策もあわせて紹介

「中小企業のDXの実態ってどんな感じのかな……」

と感じている方。

中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は、まだまだ推進できていないのが現状です。日経BPの調査によると、「推進している」と答えた中小企業は36.5%と少ないです。

ただし中小企業の課題である「知識やノウハウの属人化」「予算確保の難しさ」などをクリアすることで、DXは推進しやすくなります。

そこで今回は、

  • 中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の現状
  • 中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実態と課題、解決策

を紹介します。

今回の記事を参考にしながら、自社でもDXを推進できないか、検討してみてください。

中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の現状


最初に、日本の中小企業におけるDXの現状と推進している業界を紹介します。

データは以下を参考にしていますので、あわせてご確認ください。

出典:日経BP総研「日経BP総研、国内900社の「デジタル化実態調査」を発表 デジタルトランスフォーメーションの推進企業は36.5%、企業規模で大きな差」
https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/newsrelease/corp/20191125/

日本企業におけるDXの現状

正直に申し上げると、日本企業のDXは進んでいるとはいえません。

実際に日経BP総合研究所イノベーションICTラボの調査によると、以下の結果が明らかになっています。

【DXの推進具合】

  • 推進している:36.5%
  • まったく推進していない:61.6%

また推進している企業の中でも、成果は以下のように異なります。

【DXの成果】

  • 本気で取り組み、目覚ましい成果を上げている:1.2%
  • 本気で取り組み、一定の成果を上げている:25.1%
  • 本気で取り組んでいるが、まだ成果を上げていない:39.4%
  • 概念検証(PoC)という位置づけである:33.9%

上記の結果をまとめると、以下のようになります。

【全体における取り組みと成果】

  • 本気で取り組んでいる:65.7%
  • 本気で取り組み、成果を上げている:26.3%

取り組みは全体の65%ほどにのぼりますが、成果を上げているのは30%もありません。

DXにはまだまだ課題が多く、スムーズに進んではいないようです。

日本でDXを積極的に推進している業界

先ほどのデータにおいて、日本の中小企業はまだまだDXが進んでいないものの、推進している企業は36.5%存在していました。

DXを積極的に推進しているのは、例えば以下のような業界です。

  • 情報・通信サービス:58.5%
  • 建設・不動産:44.4%
  • 金融:38.5%
  • 製造:37.5%
  • 流通・物流・運輸:31.5%
  • その他:31.5%

情報・通信サービスがトップの理由は「ビジネスの中心がITサービスのため」。日頃からDXと関わりがあるぶん、導入ハードルも低いようです。

次に建設・不動産が多いのは「人手不足を解消する手段として採用しているため」と考えられます。身近な業務からDXに取り組み、業務の効率化を目指しています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)について、さらに詳しくは「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?定義や事例、今後の課題など徹底解説」をご一読ください。

ここまで中小企業のDXへの取り組みや現状を解説しました。

先ほどのデータのように日本でDXを推進している企業は少ないうえに、導入における課題も多いのが現状です。

そこで次は、中小企業がDXに取り組むときの課題と解決策を紹介します。

中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実態と課題


続いては、中小企業がDXに取り組むうえでの課題として、

  • 経営陣と現場スタッフのモチベーションの差
  • 専門的な業務やノウハウの属人化
  • IT人材の不足
  • 情報の肥大化とブラックボックス化
  • 予算確保の難しさ

の5つを解説します。

それぞれ解決策もお伝えするので、あわせて参考にしてみてください。

課題1:経営層と現場スタッフのモチベーションに差がある

1つ目の課題は「経営陣と現場スタッフのモチベーションの差」です。

DXに対して、経営陣は積極的な姿勢を見せることが多いです。

対して、現場スタッフのモチベーションはそこまで高くありません。

理由は例えば、

  • これまでの業務を変えることに抵抗を感じる
  • 人手不足で新しいツールを導入する余裕がない

などです。

またDXの必要性は理解していても、ITヘの苦手意識や社内調整による消耗などから、DXの導入に消極的なこともあります。

解決策:DXの必要性と目的を社内全体で認識しておく

社内のモチベーションの差を縮めるためには、DXの必要性と導入の目的を共有しておきましょう。

DXとは、新たな事業を作ることだけを指しているわけではありません。売上管理表をExcelからGoogleスプレッドシートに移行するなど、身近な業務の改善も当てはまります。

このように現場スタッフの業務に置き換えて説明して、必要性をしっかりと認識してもらいましょう。

課題2:専門的な業務やノウハウが属人化している

2つ目の課題は「専門的な業務やノウハウの属人化」です。

企業や業界によっては、専門的な業務が多くなることもあるかと思います。そのような場合、特定の人物だけが業務内容やノウハウを知っている「属人化」が発生します。

特定の人物に知識や業務が偏ると、他の人材が代わりに担当することができません。担当者の定年退職などによって、社内のノウハウが失われてしまいます。

解決策:DXツールの導入で情報共有をスムーズにする

専門的な業務内容やノウハウは、DXツールを活用した情報共有によって解決できます。

DXツールには、インターネットを経由してデータを保存する「クラウドシステム」を活用しているものが少なくありません。

クラウド上のシステムは、データを書き換えると他の社員のデータも同時に更新。情報共有のスピードが早くなります。

また情報もクラウド上に保存できるため、誰でも閲覧が可能。全社員で共有できるため、属人化を防いでくれます。

課題3:IT人材が不足している

3つ目の課題は「IT人材の不足」です。

DXはITサービスを活用するため、使いこなせる人材の確保が欠かせません。しかし経済産業省の予測データによると、2025年には約43万人のIT人材が不足するといわれています。

DXを推進してもツールを使いこなせる人がおらず、中小企業の実態なども変わりにくいままです。

解決策:アウトソーシングなども検討する

IT人材が不足する企業や業界は、アウトソーシングによって優秀な人材を確保することを検討しましょう。

アウトソーシングとは、業務に必要なスキルを持った人材を外部から探すこと。プロジェクトや業務ごとに参加してもらいます。

DXにあたって、以下のスキルはアウトソーシングできることが多いです。

  • デザイン
  • プログラミング
  • ITインフラの整備

アウトソーシングと自社の人材をうまく活用しながら、事業を大きくしていきましょう。

課題4:情報の肥大化と複雑化によってブラックボックス化している

4つ目の課題は「情報の肥大化と複雑化によるブラックボックス化」です。

企業によっては昔からの古いシステムを使い続けることで、以下のトラブルが起こる可能性があります。

  • データをうまく活用できず、売上や利益を逃す
  • 維持費が高騰して予算を圧迫する
  • システムを保持できる人材が不足する

経済産業省の調査では、データを活用できないことでデジタル競争の敗者になる可能性があるとも伝えています。

解決策:業務の効率化など身近なものからDXを導入する

ブラックボックス化を防ぐために、身近な業務から少しずつDXに移行していきましょう。

先ほどもお伝えしたように、DXは新事業の創出など大きなものだけではありません。

売上管理や受発注システムなど、日々使うツールから変えていくこともDXです。結果として、業務の効率化やスムーズなデータ活用につながります。

自社の利益を最大限に獲得するためにも、簡単な業務から変えてみてください。

課題5:予算を確保しづらい

5つ目の課題は「予算確保の難しさ」です。

DXツールの導入には、いくらかの費用が発生します。特に古いシステムを使っていると、移行に莫大な費用がかかることも少なくありません。

予算を確保できないために、なかなかDXを推進できない企業も多いです。

解決策:補助金などを活用する

予算を確保しづらいときは、補助金などの活用を検討してみましょう。

例えば、「IT導入補助金2020」

こちらは中小企業がITツールを導入するときに活用できる補助金であり、費用の最大4分の3を補助してもらえます。

また2020年は、新たに「C類型枠」が作られました。新型コロナの影響を受けた企業に対して、ITツールの導入費用を30万円から提供してくれます。

このような補助金を活用しながら、自社でもDXに取り組んでいきましょう。

またこの他にも、低予算で導入できるサービスを探すのもおすすめです。

詳しくは、「【低予算でDX】中小企業におすすめのデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスと成功事例」をご一読ください。

中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)は実態を把握したうえで導入しよう

今回は、中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実態や課題、解決策を紹介しました。

日本の企業におけるDXの現状は、まだまだ進んでいるとはいえません。推進状況も、以下のように高くない状態です。

【DXの推進具合】

  • 推進している:36.5%
  • まったく推進していない:61.6%

中小企業におけるDXの課題と解決策としては、以下の5つをお伝えしました。

  • 経営陣と現場スタッフのモチベーションの差:必要性の周知
  • 専門的な業務やノウハウの属人化:クラウドシステムの活用
  • IT人材の不足:アウトソーシングの活用
  • 情報の肥大化とブラックボックス化:身近な業務から着手
  • 予算確保の難しさ:補助金の活用

今回の記事を参考にしながら、自社でもDXを推進できないか、いちど検討してみてください。

中小企業は特に「人手不足」の課題を抱えていることが多いかと思います。人手不足もDXで解消することは可能であり、成功事例も数多く存在します。

詳しくは、「デジタルトランスフォーメーション(DX)の課題「人手不足」を解消する必要性と対策」をご一読ください。

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