KDDIが提供するauの通話録音機能とは？特徴や料金を解説

KDDIが提供するauの法人向け通話録音サービスは、サポート体制が充実しており、大手企業ならではの安心感があります。一方で、導入には指定のネットワーク接続環境が必要となるなど、コストが必要です。

この記事では、auの通話録音機能の特徴や、導入に必要なもの、コストについて解説します。もしコストパフォーマンス重視で、使いやすい通話録音機能が欲しい方は「カイクラ」の通話録音機能がおすすめです。

通話録音機能はもちろんのこと、AI文字起こし、顧客対応メモ、会話履歴の閲覧、分析レポート、SMS連絡、FaceTalkなど、多くの機能で電話業務を効率化できます。詳細は、下記のページをご覧ください。

auなどの携帯電話で通話録音を行うメリット3つ

KDDI法人・ビジネス向け「通話録音機能」を解説する前に、通話録音機能を導入するメリットを知っておきましょう。通話録音機能によって、通話を保存・活用することで、電話対応の質を上げ、トラブルを防ぐことも可能です。3つのメリットを見ていきましょう。

【メリット1】ビジネスの大切な会話を聞き逃さない

通話録音機能を利用することで、ビジネスにおける通話を保存できます。取引先や顧客からの電話では、聞き逃してはいけない会話や覚えておくべき内容があります。通話録音機能で保存しておくことで、万が一聞き逃してしまっても、聞きなおすことができます。

取引先や顧客からの電話が多い企業やオフィスでは、立て続けに電話がくることもあるでしょう。多くの電話を間違いなく対応するには体力も必要です。通話録音機能によって、音声を記録しているため、オペレーターの心理的負担の軽減にもつながります

【メリット2】電話対応のオペレーション教育に役立つ

電話対応は、取引先や顧客の窓口になるため、相手の要望に応える気遣いや対話技術が必要です。通話録音された音声データを聞きなおすことで、自分の電話対応を振り返ることができます。オペレーション教育として、通話録音データを活用して、従業員全体のスキルアップにも効果的です。

通話録音機能では、さまざまな観点で見ることができる機能もあります。感情分析やNGワードの抽出などによって、相手がどのように感じているかがわかります。またテキスト化する音声認識機能があれば、文字で分析することもできます。通話録音機能を駆使することで、電話対応の質のレベルアップを実現できるでしょう。

【メリット3】クレーム・不正な通話の防止

電話対応では、クレームや不正な通話にも気をつけなければなりません。特に顧客からの電話が多いオフィスやコールセンターなどでは対策が必要です。

クレーム防止効果として、通話録音をしていることがわかると、一方的な発言を防ぐ効果があると言われています。一方的なクレームがあっても、音声データが残るため、企業側が不利になることは少ないです。

また、オペレーター側に不正な通話があった場合にも、通話録音データからすぐにわかります。トラブルがあった時に、原因を正しく判断することができます。

法人・ビジネス向けのauの通話録音機能とは？

KDDIの法人・ビジネス向け「通話録音機能」は、auケータイやスマートフォンからの発信・着信を録音したデータを、利用しているサーバに送信するサービスです。着信・発信に対して、KDDIのIP電話網で通話を録音し、KDDI設備が音声ファイルを送信します。

サーバで音声ファイルを受信することで、音声データを確認することができます。注意したいのは、KDDI法人・ビジネス向け「通話録音機能」でできるのは、通話録音と音声データの送信の2つということです。

ファイルを受信するサーバや音声データを確認するソフトウェアをオフィスで準備する必要があります。音声ファイルを受信するには、自身で下記の用意をしなければなりません。

• ファイル受信用の「KDDI Wide Area Virtual Switch」回線
• ファイル受信用のサーバーなどの機器類
• ファイル受信用のクラウドサーバー (Zadara Cloud Strage)
• ファイル受信用のクラウドサーバー（KDDI クラウドプラットフォームサービス）
• 受信した音声ファイルを再生するためのソフトウェア

通話録音機能　料金・ご利用条件　ー　KDDI　より引用

KDDIの法人・ビジネス向け「auの通話録音機能」の特徴

KDDIの法人向け通話録音機能の特徴の1つは、発着信の自動録音です。自動で録音されるため、電話対応に集中できます。

また、ネットワークを通して音声ファイルを送受信するため、サーバの他に通話録音装置は必要ありません。規模の小さい・通話録音装置の置き場所がないオフィスでも、安心して導入できます。

そして、故障受付は24時間365日対応と、サポートが充実しているのも特徴です。

auの通話録音機能を利用するために必要なもの3つ

auの通話録音を使用するために必要なものを3つ紹介します。

1. 法人・ビジネス向けのauスマートフォン・携帯電話
2. KDDIが指定するネットワーク接続環境
3. 通話の音声データを保管するサーバ

特にネットワーク接続環境やサーバは、KDDI指定のものが多々あるので、よく確認しましょう。

1. 法人・ビジネス向けのauスマートフォン・携帯電話

法人契約のauスマートフォンや携帯電話の端末が必要です。auを使用していない場合は、通話録音機能導入の問い合わせと同時に見積をとりましょう。

2. KDDIが指定するネットワーク接続環境

通話録音機能を利用するにはインターネット接続、ファイル受信用のWVS（KDDI Wide Area Virtual Switch回線）かWVS2、KDDIクラウドプラットフォームサービスが必要です。

WVSは集中するトラフィックや維持管理への課題を解決するネットワークサービスです。一方で、KDDIクラウドプラットフォームサービスは、さまざまなシステムに対応するクラウド基盤となっています。

また、新たなVPNコードを発番する必要があり、IPアドレスはKDDIが指定します。

なお、以下の画像のように、通話録音のデータは送受信されます。

3. 通話の音声データを保管するサーバ

音声ファイルを格納しておくサーバ（オンプレミス型／クラウド型）が必要になります。クラウドストレージサービスの場合は、 KDDI Voice Viewer、Zadara Cloud Storage、KDDI クラウドプラットフォームサービスのみ対応可能です。

なお、Zadara Cloud StorageとKDDI クラウドプラットフォームサービスでは、閉域網となるので、KDDI Wide Area Virtual Switch 回線の契約が必要になります。

auの通話録音機能を利用する際にかかる費用

auの通話録音機能の費用は、下記の表を確認してください。（すべて税込）

初期費用	3,300円／契約
月額基本料	550円／番号（auご利用の場合） 550円／契約 + 550円／携帯電話番号（auオフィスナンバーまたはオフィスケータイパックの場合）
通話料（契約による）	オフィスケータイパック・auオフィスナンバー

料金・ご利用条件　ー　KDDIより

そのほか、WVS・KDDIクラウドプラットフォームサービスなどの契約も必要です。どの契約が必要で、どれくらいの費用がかかるのかは、現在の環境や地域、契約規模などによるので、詳細はお問い合わせの上で見積をしてもらいましょう。

基本的に導入には、数十万円から数百万円の予算が必要です。もし、もっと安価に通話録音サービスを導入したい場合は、電話機能をPCと連携させた「CTIシステム」がおすすめです。

CTIシステムでは通話録音はもちろんのこと、顧客情報を自動表示するポップアップ機能や自動音声応答なども利用できます。

CTIシステムの「カイクラ」は、電話対応におけるトラブルやクレームを無くし、従業員の生産性や顧客満足度を向上させる「電話業務効率化ツール」です。先ほど解説したCTIシステムの機能はもちろんのこと、AIが音声認識して文字起こしをしてくれます。

ほかにも、顧客対応メモや、会話履歴の閲覧、分析レポート、SMS連絡、FaceTalkなど、多くの機能で電話業務を効率化できます。

料金は1拠点あたりで計算するシンプルなプランです。同じ拠点（店舗）内であれば、10人でも100人でも同じ費用になります。

• 月額費用：31,000円～（税込34,100円～）
• 初期費用：181,000円～（税込199,100円～）

割安で豊富な機能を使いこなせるため、通話録音を導入したい方は、ぜひカイクラも検討してみてください。

また、下記の記事で法人向け通話録音サービスについて解説しています。メリットや問題点、今後の展望について解説しているので、法人向け通話録音サービス選択の参考にしてください。

まとめ：auの通話録音はCTIシステムの検討もおすすめ

KDDIが提供するauの通話録音機能は、充実したサポート体制もあるため、大手企業ならではの安心感があります。

一方で導入コストに「予算が届かない」という方には、CTIシステムがおすすめです。

費用や手間を抑えたいなら、自動録音、AI文字起こし、顧客対応メモ、会話履歴の閲覧、分析レポート、SMS連絡、FaceTalkなど、多くの機能で電話業務を効率化できる「カイクラ」を検討してみてください。