クラウドPBXは従来のPBXに比べて費用を抑えやすく、コストカットを目指す方にとって魅力的な選択肢です。とはいえ、あまり他社で普及していない状況であれば、自社で導入することをためらってしまう方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、クラウドPBXのシェアや市場動向を解説します。自社にマッチしたクラウドPBXの選び方や、主要なサービスもお伝えしますので、参考になれば幸いです。
クラウドPBXの導入に迷っている方には、より手軽に導入できるクラウド電話「カイクラフォン」もおすすめです。「カイクラフォン」はモバイルアプリ上で電話の発着信がおこなえるため、クラウドPBXを導入しなくても拠点を超えた通話ができます。
「カイクラフォン」が搭載されている「カイクラ」は、顧客とのコミュニケーションを効率化できるツールなので、顧客との不要なやり取りを短縮でき、その分の時間をコアな業務に投入できます。
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今後拡大の見込みあり?クラウドPBXのシェアや市場動向
2025年時点でのクラウドPBXのシェアを調査した公的データはないものの、今後の利用者数が拡大していくと示唆されるデータがあります。
- クラウド電話を利用している割合は6.1%
- 「現在の固定電話サービスを辞めて、その分は主にクラウド電話を利用する」と回答した5,000人以上規模の企業の割合は12.2%
- 2023年にクラウドサービスを利用している企業の割合は77.7%
- クラウドサービスが「非常に効果があった」「ある程度効果があった」と回答した企業の割合は88.4%
総務省が公開する「令和5年度市場検証(中間報告)【電気通信事業分野における市場動向の分析】」によれば、全国の法人等利用者のうち、クラウド電話を利用している割合は6.1%であり、それほど多くありません。
一方で「利用中の固定電話サービスが今後10%値上がりする場合に、今後のサービスの利用はどうするか」という設問に対し、5,000人以上規模の企業では12.2%が「現在の固定電話サービスを辞めて、その分は主にクラウド電話を利用する」と答えました。クラウドPBXの利用を検討する層は、現在の利用者数より多いといえます。
また総務省が公開する「令和6年版 情報通信白書 データ集」によれば、企業におけるクラウドサービスの利用状況は、2019年から右肩上がりに増えています。2023年にクラウドサービスを利用している企業は、77.7%です。

出典:総務省「令和6年版 情報通信白書 データ集」
さらに「企業におけるクラウドサービス利用の効果」では、88.4%が「非常に効果があった」「ある程度効果があった」と答えました。

出典:総務省「令和5年通信利用動向調査 ポイント」
このように多くの企業がクラウドサービスの利便性を実感しているため、クラウドPBXのシェアも今後伸びていくと予想されます。
しかし、クラウドPBXをまだ導入していない方からすると、具体的にどのような理由で選ばれているのかよくわからない部分もあるのではないでしょうか。次からは、クラウドPBXのシェアが増えている理由をみていきましょう。
なぜ選ばれている?クラウドPBXのシェアが増えている理由3つ
クラウドPBXのシェアが増えている理由として、下記の3つが挙げられます。
- コストが削減できる
- テレワークに対応できる
- 災害時などのBCP対策につながる
他社がクラウドPBXを利用している理由を把握できれば、自社で導入する際の参考にもなります。それぞれ詳しくみていきましょう。
【理由1】コストが削減できる
クラウドPBXは、初期費用やランニングコストが安く抑えられる点がメリットです。クラウドPBXはインターネットを通じて電話するため、電話回線や親機を設置する必要がなく、従来のPBXに比べてコストが削減できます。
さらに既存のスマートフォンを利用すれば、新しい端末を追加で購入せずに済みます。
コストを削減して収益性を高めたい企業にとって、クラウドPBXは魅力的な選択肢です。設備投資のリスクが抑えられるため、スモールスタートできます。
クラウドPBXの費用は、下記の記事でより詳しく解説していますので、気になる方はあわせてご覧ください。
内部リンク:クラウドPBX 費用(作成予定)
【理由2】テレワークに対応できる
クラウドPBXはテレワークに対応でき、オフィス以外からでも企業の電話番号として通話ができます。
2020年頃から始まったコロナ禍の影響で、テレワークが急速に普及したため、テレワークができる環境の整備としてクラウドPBXには需要があります。
国土交通省が公開する「令和5年度テレワーク人口実態調査-調査結果-」によれば、雇用型テレワーカー(企業に雇用されており、テレワークを経験したことのある人)のうち71.7%がテレワークの継続意向があると答えました。

出典:国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査-調査結果-」
テレワークは、多くの従業員が希望する働き方といえます。
クラウドPBXを導入するとインターネットを使ってどこでも通話ができるため、テレワークを実現できるようになります。
【理由3】災害時などのBCP対策につながる
クラウドPBXの導入は、BCP対策につながるため、防災意識が高い企業にとってもメリットが大きいです。
BCP(事業継続計画)とは、災害時・緊急時などに、企業が安定して業務を続けるための計画を指します。
内閣府が公開する「令和 5 年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」によれば、中堅企業でも45.5%がBCPを策定済みと答えました。

出典:内閣府「令和 5 年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」
平成19年(2007年)時点では12.4%だったため、企業のなかで防災意識が高まっているとうかがえます。
クラウドPBXのデータはクラウド上に保存されるため、オフィスの停電時や被災時も破損・紛失するリスクが抑えられます。災害によってオフィスが使えない状態になったとしても、従業員の自宅など別の場所で電話業務を再開することが可能です。
防災意識が高まるなかで、クラウドPBXはBCP対策の一環として注目されています。
ここまで、クラウドPBXが選ばれている理由をお伝えしてきました。しかし、実際に導入する段階になると、さまざまなサービスからどのように絞っていくべきか迷う方もいるのではないでしょうか。
次からは、自社にマッチしたクラウドPBXの選び方を解説します。
失敗しない!自社にマッチしたクラウドPBXの選び方
クラウドPBXを選ぶときは、以下のポイントを押さえると、自社に合ったサービスを選びやすいです。
- 拠点数や利用人数を算出し、規模を把握する
- 初期費用とランニングコストを計算し、予算と比較する
- 自社で活用しているサービスと連携できるか確認する
- 設定がオンラインで完結するか確認する
- 無料トライアルなどで操作性を把握する
とくに無料トライアルをおこなっているサービスは、本格的に導入する前に使い勝手が確かめやすいのでおすすめです。
とはいえ、クラウドPBXはさまざまなサービスがあるため、調べきれない方もいるのではないでしょうか。次からは、主要なサービスを3つに絞って紹介します。
評価が高く安心感あり!クラウドPBXの主要サービス3選
クラウドPBXの主要サービスとして、下記の3つをピックアップしました。
- BIZTEL
- MOT/TEL
- OFFICE PHONE
それぞれの機能や特徴をみていきましょう。
【サービス1】BIZTEL
「BIZTEL」は、株式会社リンクとブライシス株式会社が共同で提供しているクラウドPBXです。
デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社の調査において、8年連続でクラウド型コールセンターシステムの国内シェアNo.1となっています。
API連携のオプション機能があり、応答や社内チャットへの投稿などを自動化できます。
2,000社以上の企業で利用されており、信頼できるサービスです。
【サービス2】MOT/TEL
「MOT/TEL(モッテル)」は、株式会社バルテックが提供するクラウドPBXです。
専用データセンターを分散させているため、音質が安定しています。
また利用人数と取得番号などの必要事項を入力すると、無料で見積もりができるため、手軽に料金をシミュレーションできます。
20ユーザーまで定額の5,980円(月額)で利用できるため、利用人数が20人以内の企業におすすめです。
【サービス3】OFFICE PHONE
「OFFICE PHONE」は、株式会社ベルテクノスが提供しているクラウドPBXです。
19年の研究開発をおこなっており、導入実績は10,000社を超えています。無料トライアルをおこなっているため、事前に使い勝手を確かめられる点がメリットです。
最短即日で利用できるとしており、スピーディーに導入したい企業におすすめです。
ここまで、クラウドPBXの主要なサービスを3つに絞って紹介してきました。「もっと多くのサービスを知って検討したい」とお考えの方に向けて、以下の記事ではクラウドPBX16社を実績や規模別に紹介しています。気になる方はあわせてご覧ください。

このようにクラウドPBXにはさまざまなサービスがありますが、電話業務におけるコミュニケーションコストを下げたい場合は、顧客情報と連携できるツールもおすすめです。
次からは、コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」のクラウドPBX「カイクラフォン」を紹介します。
コミュニケーションコストを下げたいなら「カイクラフォン」がおすすめ
コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」は、クラウド電話である「カイクラフォン」を提供しています。
「カイクラフォン」では、クラウドPBXとしての電話機能だけではなく、以下の「カイクラ」の機能を利用可能です。
- 受電時の顧客情報ポップアップ
- 対応履歴のメモ
- 通話録音
まず、受電時に顧客の情報がポップアップされるため、何度も相手の名前や連絡先を聞かずに済みます。顧客の質問や要望といった本題にすぐ対応でき、満足度向上に効果的です。
また従業員同士で過去の対応履歴をメモで共有できるため「担当者ではないからわからない」という部分が減り、ほかの従業員でもスムーズに対応できる点もメリットです。
さらに通話が自動で録音されるため「言った言わない」のトラブルを防止できます。
「カイクラフォン」を活用すれば、クラウドPBXサービスを導入することなく、電話業務の効率化が可能です。電話業務のコミュニケーションコストを下げられる「カイクラ」の詳細は、下記からご覧ください。
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まとめ:クラウドPBXのシェアは今後も拡大する見込み
現状のクラウドPBXのシェアはそれほど高くないものの、企業におけるクラウドサービスの利用状況が増えている点から、今後も拡大していくと予想されます。
自社にクラウドPBXを導入する際は、シェアの高さだけではなく、今かかっているコストをどのくらい削減できるかという視点でも検討してみましょう。
「カイクラ」はクラウド電話である「カイクラフォン」も提供しており、クラウドPBXサービスを導入することなく拠点を超えた通話ができます。「カイクラフォン」では、クラウド電話としての機能だけではなく、通話録音や文字起こし機能も利用できるため、顧客とのコミュニケーションにおけるすれ違いや齟齬を防止できます。
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