「しつこい営業電話、どう断ればいいのかわからない」
「つい、あいまいな返事をしてしまって、何度も電話がかかってくる……」
とお困りではありませんか。
営業電話は、知っておくべきポイントを押さえればスマートに断ることができます。
本記事では、営業電話をきっぱりと断るための方法を例文つきで解説します。この記事を読めば、相手を尊重しながらも、きっぱりと断れるスキルを身につけられます。ぜひご覧ください。
しつこい営業電話への対策は、社員のスキルだけではなく顧客管理ツール・自動通話録音ツールでも解決できることがあります。
コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」には、受電時に顧客情報が表示される機能を搭載しているため、営業電話を登録しておけば、全社員で情報を共有でき効率的な対応が可能です。
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営業電話への丁寧な断り方って?よくある3つのケース
営業電話の上手な断り方を、よくある3つのシーンにわけて紹介します。
- 新規営業の場合
- 既存取引先からの場合
- しつこい営業の場合
スムーズに断れるように、今回紹介するフレーズを覚えましょう。
【ケース1】新規営業の場合
新規でかかってくる営業電話は、早い段階での見極めがポイントです。
担当者名を名乗らない場合や、社長や部長などの役職名だけで取り次ぎを求める場合など、営業電話の可能性があると気付いたら、まずは具体的な用件を聞くようにしましょう。
▼用件を聞くフレーズ
- 恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?
- 恐れ入ります。簡単にご用件をお聞かせいただけますか?
もし、電話でのセールス文句が続く場合は、意思がないことをストレートに告げるのもひとつの手です。
▼基本的なお断りフレーズ
- 申し訳ございませんが、現在新規のお取引は検討しておりません。必要であればこちらからご連絡いたします。
より丁重な対応がしたい場合は、以下のように社内方針を理由として添えると、相手も納得しやすくなります。
▼理由を添えたお断りフレーズ<
- ご提案ありがとうございます。ただ、恐れ入りますが、弊社では新規営業のお電話は一切お断りさせていただいております。ご理解いただけますと幸いです。
毅然とした対応を心がけることで、相手も引き下がりやすくなります。無駄なやり取りを減らすためにも、これらのフレーズを覚えておき、スムーズに断れるようにしましょう。
【ケース2】既存取引先からの場合
ケース2では、既存の取引先から追加営業が来た場合のお断りフレーズを紹介します。
既存取引先とは、これまでの関係性を考慮した対応が求められます。
そのため、まずは提案いただいたことに感謝を示し、そのうえで明確な理由を添えてお断りするようにしましょう。
▼基本的なお断りフレーズ
- ご提案いただきありがとうございます。せっかくのお電話ですが、現時点では変更の予定はございませんので、現状維持とさせていただければと存じます。
社内で一度検討した結果を伝えるのも誠実な印象を与えます。
▼社内検討の結果を伝えるフレーズ
- ご提案いただき誠にありがとうございます。
社内で慎重に検討いたしました結果、現状の契約内容で十分に対応できている状況であり、今回の追加契約は見送らせていただくこととなりました。
引き続き、現在のお取引を何卒よろしくお願い申し上げます。
もし、予算の都合が合わなかった場合には、正直に状況を伝えることも大切です。
▼予算が合わなかった場合のフレーズ
- 今期の予算配分がすでに確定しており、新規での予算確保が難しい状況でございます。来期以降の検討とさせていただければと存じます。
いずれの場合も、現在の取引関係を大切にする姿勢を示せば、円滑なコミュニケーションを保つことができます。
【ケース3】しつこい営業の場合
繰り返し電話がかかってくる場合や強引な営業への対応には、より踏み込んだ姿勢が必要です。
まずは、はっきりと不要である旨を伝え、再架電を防ぐフレーズを紹介します。
▼断るフレーズ
- 重ねてのご提案ありがとうございます。
しかしながら、先日もお伝えいたしましたとおり、弊社では御社のサービスを利用する予定はございません。今後のご連絡もご遠慮いただきますようお願いいたします。
それでも勧誘が続く場合は、「特定商取引法」に基づく対応をおこないましょう。
以下のとおり、「特定商取引法」では、契約の意思がないことを伝えた後の勧誘継続や再勧誘は法律違反とされています。違反した場合は業務停止命令や行政処分の対象となります。
1.再勧誘の禁止(法第17条)
特定商取引法は、電話勧誘販売に係る契約等を締結しない意思を表示した者に対する勧誘の継続や再勧誘を禁止しています。引用:特定商取引法ガイド
法的な観点から指摘する際の例文は次のとおりです。
▼法的な観点から断るフレーズ
- 申し訳ございませんが、弊社の決定は変わりません。
契約の意思がないと伝えたあとの再勧誘は、特定商取引法第17条で禁止されております。これ以上弊社へお電話いただけませんように、ご理解とご協力をお願いいたします。
このような対応は最終手段として、社内マニュアルに記載しておくことをおすすめします。
また、シンカでは、電話対応マニュアルを無料で配布しております。もしお手元にベースとなるマニュアルがない場合は、お気軽にダウンロードのうえご活用ください。
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営業電話をスムーズに断るためのポイント3つ
営業電話をスムーズに断るために押さえておきたいコツを3つに絞りお伝えします。
- 早めに断る
- 相手を尊重して断る
- あいまいに返事をせずはっきり断る
いずれもすぐに実践できるものばかりです。ひとつずつ解説をみていきましょう。
【ポイント1】早めに断る
営業電話は、受電者が気づいた時点で早めに断るのが効果的です。
黙って話を聞き続けると、相手のペースで話が進み、結果的に断る機会を逃してしまう可能性があるからです。
また、長引くほど雰囲気的にも断りにくくなり、根負けしてアポの約束をしてしまうこともあります。
営業電話かどうかを見分けるポイントとしては、以下の特徴が該当します。
▼営業電話と判断するポイント
- 担当者名を指定しない(例:「総務部長さんはいらっしゃいますか?」)
- 会社名を名乗らない(例:「○○業者のものですが……」)
- 具体的な用件を話さない(例:「ぜひ有益なお話をしたいと思いまして……」)
とはいえ、なかには「相手に悪い」と考えて話を聞き続けてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、断るつもりの提案を聞き続けることは、相手にとっても生産性がなく、お互いの時間を無駄にしてしまうだけです。むしろ、きっぱりと意思表示をしたほうが、お互いにとって効率的な対応といえます。
【ポイント2】相手を尊重して断る
営業電話に対して気をつけたいことは、相手の感情に配慮した対応です。
たとえ相手がしつこい場合でも、ガチャ切りや暴言は社会人としてマナー違反であり、会社の信用問題にも関わります。
相手に不快感を与えない断り方としては、以下の4つを意識しましょう。
▼断る際のポイント
- 声のトーンは終始冷静にする(感情的にならない)
- 断る際はクッション言葉を入れる(例:「恐れ入りますが」や「失礼ですが」)
- 理由を明確に伝える
- 電話を切る際は「失礼します」といって切る
とくに、クッション言葉は、押さえておきたい前置き言葉です。シビアになりがちな断り文句も柔らかく包み込んでくれるので、円滑なコミュニケーションには欠かせません。
クッション言葉について詳しくは以下の記事をご一読ください。
【ポイント3】あいまいに返事をせずはっきり断る
最後のポイントは、あいまいな返事を避け、はっきりとした理由を伝えることです。
たとえば、「今は忙しい」と一時的な理由で断ると、「では、後日改めて」「いつ頃であればよろしいでしょうか?」と切り返されてしまう可能性があります。
代わりに「社内方針で新規の営業はお断りしております」など、具体的かつ明確な理由を伝えられれば、相手はそれ以上提案を続けられなくなります。
とはいえ、営業電話に対し「きっぱりと断ることがストレス……」という社員は少なくありません。そこで、次の章では、個人のスキルレベルではなく会社としてできる対策を考えていきましょう。
しつこい営業電話対応への対策3つ
営業電話がしつこくかかって迷惑している場合に、会社として講じるべき対策を3つ紹介します。
- 着信拒否設定をする
- マニュアルを整備する
- ツールやシステムを導入する
こうした組織的な対策は、社員の業務効率化とストレスの軽減へとつながります。ぜひ参考にしてください。
【対策1】着信拒否設定をする
最初の対策は、特定の電話番号を着信拒否にすることです。
これは、すでに相手の電話番号がわかっている場合、同じ電話番号から繰り返しかかってくる嫌がらせ電話などに効果があります。
多くの電話機やビジネスフォンで簡単に設定できるため、すぐに実践可能です。
ただし、非通知電話や新しい番号からの着信には対応できません。そのため、この後に紹介する他の対策と組み合わせて活用することをおすすめします。
【対策2】マニュアルを整備する
次に取り組みやすい対策は、電話対応マニュアルの整備です。
営業電話への対応方法を会社としてマニュアル化すれば、社員は「会社の方針として」と断りやすくなります。また、社員ごとの対応にばらつきが出ることを防ぎ、一貫した対応が可能です。
マニュアルには具体的な断り文句や対応手順を記載し、全社員で共有します。これにより、個々の社員が判断に迷うことなく、効率的な対応ができるようになります。
【対策3】ツールやシステムを導入する
電話業務効率化ツールやシステムの導入も、営業電話への有効な対策となります。
具体的なシステムは以下のとおりです。
▼営業電話対策に有効なシステム例
- 顧客情報管理ツール:相手の会社情報や対応履歴を記録し、全社員で共有できます。受電時に過去の対応状況を確認しながら、適切な対応が可能です。
- IVR(自動音声応答)システム:着信時に音声ガイダンスを自動で流すシステムです。手間のかかる音声案内を経由させることで、営業電話を抑制する効果が期待できます。
- 自動録音ツール:通話内容を自動で録音し、録音している旨を伝えることで、強引な営業を防止できます。
これらのツールを組み合わせることで、社員の電話対応によるストレスを軽減させ、業務効率化や生産性向上へとつなげられます。
「とはいえ、どのツールを選べばいいの?」という方におすすめなのが、コミュニケーションプラットフォームのカイクラです。ここからは、カイクラについて紹介します。
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カイクラは、営業電話対策としても活用できる顧客管理ツールです。
顧客情報の共有機能で、営業電話と判明した番号を登録しておけば、全社員で情報を共有できます。
また、受電時に顧客情報が自動表示される機能があるので、事前に営業電話だと判断でき、「営業電話に出ない」という対応も可能です。
さらに、特別な操作なしで自動録音・再生できる機能も搭載。事前に録音中である旨を伝えれば、トラブルの抑止効果が期待できるうえに、万が一の場合の証拠としても活用できる安心感があります。
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まとめ:営業電話は断り方を覚えてスマートに対応しよう
営業電話には、毅然とした態度で断るのが最も有効です。丁寧に、かつ明確に断ることが、お互いにとってストレスのない電話対応になります。
本記事で紹介したフレーズを覚えて、状況に応じた適切な対応方法を身につけていきましょう。
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