【イベントレポート】不動産テック最前線の代表者集結!3社の代表が考える不動産業界のDXとは?

2020年11月20日(金)、不動産事業会社様向けに、不動産テック3社が集結しセッションを行う「不動産テック最前線の代表者集結!3社の代表が考える不動産業界のDXとは?」が開催されました。
今回は、そのレポートをお届けします。

開催概要

日程 2020 年11月20日(金)16:00~17:30
主催 株式会社UPDATA・イタンジ株式会社・株式会社シンカ
参加費 無料
会場 オンライン配信
パネルディスカッション 江尻 高宏 (株式会社シンカ 代表取締役社長)
岡村 雅信 (株式会社UPDATA 代表取締役CEO)
野口 真平 (イタンジ株式会社 代表取締役)
司会:和田 香織(株式会社UPDATA
テーマ ・実際に不動産業界のDXってどうですか?
・不動産事業会社でDX推進に成功していると思う会社とその要因
・もし皆様が不動案事業会社の代表だったら、どんなDXをしますか?
・DXによる次世代の不動産会社のあり方は何だと思いますか?

本イベントは、「不動産事業会社が、いかにしてコロナを乗り越えられるのか」という問題提起から始まった、「不動産×IT」「DX」をテーマにしたイベントです。

不動産事業会社の目線に立ち、そして深く掘り下げて話を届けるために集結したのは、不動産テックの最前線で事業を展開する3社の代表。

不動産業務フローを最適化する「Synca」などを提供する、UPDATA社 代表取締役CEOの岡本さま。
不動産賃貸仲介業の営業支援システム「nomad cloud」などを提供する、イタンジ社 代表取締役の野口さま。
そして、顧客コミュニケーションを一元管理する「カイクラ」を提供するシンカ社(以下弊社)代表取締役社長の江尻です。

コロナ禍において、「不動産事業者様向けに何かできることはないのだろうか」という話から企画がスタートした本イベント。
16時の開始前から多くの人にご入場いただいており、またどのような話が繰り広げられるのか、スタッフもワクワクしていました。

11月20日の16時になり、いよいよ開始。
まずは司会の和田さまからタイムスケジュールなどのご案内。
続いて、3社によるそれぞれ各社のサービス紹介があり、さっそくセッションスタート。

最初は「実際に不動産業界のDXってどうですか?」というテーマ。
各社が多くの不動産事業者様と話をしている中で「どのような現状を感じているのか」を語ってくれました。

野口さま
・不動産DXが注目されたのはかなり最近
・そして新型コロナウイルスという事態も起こり、不動産業界での電子化ニーズが急激に高まった
・不動産テック企業の資金調達額も上昇しており、市場の拡大やDXが広がる兆候を感じている

江尻
・そもそもビジネスにおいて生産性を向上させるためには「デジタルシフト」は必須
・しかし、不動産業界の現場はアナログ、そして属人的であることが顕著で、ここをデジタル化する必要がある
・不動産業界のデジタルシフトは、企業によって大きな差が出ている印象

岡村さま
・不動産テックという言葉はこの2年くらいで生まれた新たな言葉
・その新たな言葉が、新型コロナウイルスの影響でDXが一気に広まった印象
・電子契約の解禁が契機になり、さらに広がっていきそう

3社とも不動産業界特有の現状を感じておられました。
各意見に対しての議論を深めていく中で、成功事例の話があり、そのまま2つ目のセッションテーマへ。

「不動産事業会社でDX推進に成功していると思う会社その要因」

岡村さま
・成功している企業は、不動産テックに対する投資をしている
・確実にリターンが約束されていないものもある中で、不動産テックへの投資という経営判断ができている会社は成功している

江尻
・トップが先頭に立って導入、また社員も活用していく仕組みをつくっている会社は成功している
・リーンスタートアップの考え方を大切にし、少しずつでも始めていく会社は成功している

野口さま
・目先の生産性だけを考えているのではなく、長期的な目線での利益を考慮しつつ導入し運用している会社は成功している

どの意見にも共通して言えることは、「ただでITを導入すればいいということではない」ということ。
目的や活用方法などを頭に入れつつ運用していくことが、成功のポイントの一つでありそうです。

それでは「どのように不動産テックを進めていけばいいのか?」という視点で、3つ目のテーマによるセッションです。
テーマは「もし皆様が不動産事業会社の代表だったらどんなDXをしますか?」

江尻
・まずやることは仕事の洗い出し
・人がやる方がいい仕事以外はデジタル化した方が生産性向上できるため、人がやらなければいけない重要な仕事を洗い出す
・不動産事業会社でいうと、住宅や生活に関する会話は会って話したほうが安心につながるのでは?

野口さま
・自社で不動産テックサービスを扱っているので、視点を変えて「もし自分が新たに不動産業界向けサービスをするなら」と考えてみた
・ブロックチェーンの活用によって、データの透明性による物件価値や体験価値の向上の取り組みをしてみたい

岡村さま
・「もし今の自分の会社で不動産事業を始めるなら」と考えてみたが、おそらく現在同様に連絡はチャットツールなどによって業務を進めるはず
・IT企業だからできるデジタルシフトはなく、中にいる人たちが重要になってくるため、どういう人を集めるかによってDXの推進ができるはず

最後のセッションは、不動産会社の未来を考えるテーマ。
「DXによる次世代の不動産会社のあり方は何だと思いますか?」

岡村さま
・最も重要なのは「ユーザー目線にどれだけ立てるか」
・各社デジタルシフトに関する話をさまざまな側面から話をしたが、共通しているのはどれも「どれだけユーザーが便利になるか」という話

野口さま
・お客様の体験をよくするのに障壁となるのが、情報の分断
・例えば仲介と管理が分かれていると、都度の情報確認をしなければお客様に伝えることができない
・今後重要になってくるのは、垂直統合なのではないか

江尻
・ITでできる業務はすべてITへと変わってくるはず
・そのため今後の業務は、人でしかできない対応に対して全力を注ぐようになるのではないか

どのセッションも、三者三様の、それぞれの鋭い目線でお話をいただきました。

最後のセッション後には質疑応答の時間で、もうひと盛り上がり。
真剣な話の中にも時折ユーモアも交えられた濃密な時間で、90分があっという間に感じるほどのイベントでした。

終了後にはたくさんのアンケートを戴き、その多くが「どのテーマも興味深かった」「DXの方向性が見えてきた」などのご満足の声でした。
「不動産事業会社の目線に立った話」というのが本イベントの重要なテーマのひとつでしたので、スタッフとしても大変安心いたしました。

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
今後、さらにブラッシュアップしたイベントをお届けできるよう、引き続きがんばってまいります!

また、弊社では各種オンラインセミナー実施中ですので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

企業のDXを成功させるには?DX成功のポイントをご紹介
DXはじめるならカイクラ

電話対応にかかる時間を40%削減!

カイクラを導入すれば、電話業務の効率化から顧客対応の品質改善まで一気通貫で行えます。

  • 通話の自動録音
  • 通話内容の自動文字起こし
  • 顧客情報の管理
  • 顧客対応内容の可視化
  • SMSのリマインド送信

これらを、電話番号を変えずに固定電話でも社用スマホでも実現できるのは「カイクラ」だけ!

カイクラを使えば、普段の煩雑な電話業務を効率化できます。

電話業務DXツール「カイクラ」の詳細を見る(https://kaiwa.cloud/)

この記事を書いた人

カイクラ編集部です。カイクラ.magは、株式会社シンカが運営するオウンドメディアです。 「音声を記録し、会話を企業価値に」をモットーに、「会話」に関する様々なテクノロジーや最新情報、企業の業務効率化や社内コミュニケーションの活性化事例など、すべての企業にとってお役に立てる情報を幅広く発信します。

目次